【天皇賞(秋)】日本中距離界で実力はトップ 東大HCの本命は崩れる要素がないリバティアイランド
中距離の最強馬決定戦
今週日曜日、東京競馬場でGⅠ・天皇賞(秋)が行われる。皐月賞馬ジャスティンミラノの回避は残念だが、昨年の有馬記念勝ち馬ドウデュースや、三冠牝馬リバティアイランド、大阪杯勝ち馬ベラジオオペラ、オールカマーを制してGⅠに挑戦するレーベンスティールなど、重賞戦線の活躍馬が勢ぞろいとなった。 【天皇賞(秋)2024 推奨馬】勝率50%&複勝率90%の鉄板データに該当! 実力と爆発力はメンバーNo.1(SPAIA) 昨年はイクイノックスがレコードタイムを12年ぶりに更新して堂々連覇した。果たして今年はどのようなレースとなるだろうか。過去10年のデータから検討する。
先行策も取れるリバティアイランドは盤石
<天皇賞(秋) 脚質別成績> 逃げ【0-1-2-7】勝率0.0%/連対率10.0%/複勝率30.0% 先行【5-3-2-29】勝率12.8%/連対率20.5%/複勝率25.6% 差し【5-4-2-48】勝率8.5%/連対率15.3%/複勝率18.6% 追込【0-2-4-36】勝率0.0%/連対率4.8%/複勝率14.3% ※マクり【0-0-0-1】 近2年はそれぞれパンサラッサ、ジャックドールが前半1000m57秒台というペースで逃げを打ったレース。今年はホウオウビスケッツがハナを取りそうだ。ただ同馬はハイペースで逃げるタイプではない。前走の毎日王冠は前半1000m59秒4-後半4F45秒7で2着、上がり3F33秒8の脚を残していた。今回はスローペースになる可能性を踏まえ、過去10年の脚質別成績と、1000m通過が60秒以上だった6年(以下「スローペース時」と表記)で比較しながら見ていく。 逃げ馬は【0-1-2-7】、スローペース時は【0-0-0-6】。18年キセキは前半1000m59秒4で残り800mから11秒3-10秒9を刻む逃げで3着、19年アエロリットは59秒0、22年パンサラッサは57秒4の大逃げだった。むしろスローペース時の方が逃げ馬は残れていない。 先行馬は5勝を挙げ、勝率~複勝率いずれもトップ。スローペース時に限ると【4-2-2-17】複勝率32.0%とさらにアップする。ただし内訳を見ると1番人気【5-0-1-0】、2~3番人気は【0-3-1-4】だが、4番人気以下は【0-0-0-25】でなんと全滅だ。 近走先行策に出ているリバティアイランドは盤石、ベラジオオペラ、レーベンスティールがギリギリのラインで、4番人気以下が想定されるステラヴェローチェ、タスティエーラ、ノースブリッジ、シルトホルンあたりを強気に推すことは出来ない。 差し追い込みは好走率が若干下がるものの、スローペース時でも差し【2-3-2-34】、追込【0-1-2-21】と馬券に絡んだ馬が一定数いる。20年は前半1000m60秒5のスローペースでも最後方付近にいたフィエールマン、クロノジェネシスが2、3着に突っ込んできた。こちらは人気薄でも侮れず、5番人気以下から計4連対、2桁人気からの激走も2度ある。 最後にまとめて前走脚質を見ると「前走差しで3着以内」の馬が【7-4-2-13】複勝率50.0%、「追込で2着以内」が【2-0-1-3】同50.0%。後方から上位にきた馬が狙い目となる。ソールオリエンスやダノンベルーガらが該当する。