DeNA、史上最大の下剋上は彼らの献身なしには語れない! 7年前の忘れ物を遂に手にした戦士たちの存在感
そして、最後にはシリーズMVPを獲得した桑原将志。トップバッターとして打率.444、出塁率.516と塁上を賑やかせながら、シリーズ記録で長嶋茂雄氏とランディ・バース氏に並ぶ9打点と勝負強さも兼ね備えた。また再三ダイビングキャッチでピンチの芽を摘むなど、文字通り攻守ともに大活躍を果たした。 さらに牧が「ビジターでの1戦目、クワさんが1打席目でツーベースで出てくれたことで、全員の士気も上げてくれましたし、そこから全員がまたひとつ気持ちを入れたという形になって、最終的に勝つことができたんじゃないかなと思います」と本拠地で連敗後、福岡での最初の攻撃がターニングポイントになったと回想するなど、ゲームチェンジャーの役割も果たした点も見逃せない。 第6戦の試合前にも「王手はこちらがかけてましたし、本当にみんな今日決めてやるっていう気持ちでした。先走るのもわかりますし、僕自身も今日で決めたいっていう思いもありましたけど、先走って自分の役割を見失わないように、そのままその場で自分たちができることをしっかりできればいいかなという思いで言葉をかけました」と気合が空回りしないようにと声がけ。7年前、打率.150と逆シリーズ男と揶揄された忸怩たる思いが、元気印だけではない、大人の野球人として開花したとも受け取れる。 昨年の交流戦の最終戦や、勝てば2位のリーグ戦最終戦など、勝負どころで勝ち切れなかったチームがついに成し遂げた下剋上。そこには7年前の悔しさを胸に秘めた戦士たちが、影に日向に献身的な動きがあったからこその偉業達成だった。 取材・文●萩原孝弘
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