「意外と打球が伸びてくれた」 今季初長打を放ったソフトバンク正木智也 「慶応トリオ」が相乗効果で生み出す好循環
◆日本ハム1―7ソフトバンク(29日、エスコンフィールド北海道) ソフトバンクの「慶応トリオ」の〝次男〟に今季初の長打が飛び出した。 ■「絶対に取り返してやる」正木の初長打はこちら【動画】 1点リードの4回、正木智也外野手(24)が中越えの2点適時二塁打を放った。「真芯で捉えられていい打ち方ができたので、越えるかなとは思ったけど、意外と打球が伸びてくれた」と喜んだ。 4回は1死一塁から、前を打つ〝長男〟の柳町達が右前打で好機を広げた。1死一、二塁となって迎えた第2打席で、初球の直球を力強く振り抜いた。「1打席目もチャンスで回ってきて凡退してしまったので、絶対に取り返してやるという気持ちと、あとは1打席目は追い込まれてちょっと厳しいなと思ったので、追い込まれる前に何とか勝負していきたいなと思っていた」と振り返った。 さらに外野が本塁へ送球する間に三塁を陥れると、続く〝三男〟の廣瀨隆太の中犠飛で4点目のホームを踏んだ。「大学時代に戻った感じがして、緊張しないでやれている。廣瀨もいいバッターなので心強い。一緒にやってきたので、お互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながらいい関係でできている」。2学年下の〝弟〟への配慮も忘れない優しさも見せた。 正木は3打席目も左翼線への二塁打を打ち、4打数2安打と結果を残した。「毎日結果を出していかないといけない身だと思うので、危機感を持ちながらやっている」。これからも〝兄弟〟でチームの期待に応え続ける。(大橋昂平)
西日本新聞社