女芸人・まちゃまちゃ(47)「ブスを武器にするのも自由」容姿いじりの原体験で「コイツ、センスあるなって」
■スナックで笑えない冗談を言う客には痛烈ジョークやユーモアで ── 例えば、どのような? まちゃまちゃさん:今、芸人をしながらスナックのママをやっているんですけど、この前、うちの店に来たお客さんが、「この店ババアしかいねえじゃねえか!」って言ったんです。酒の席での冗談だとわかっているけれど、それがかなりしつこくて、「この空気、なんかつまんねえな」と思ったんです。女の子も嫌な気持ちになるし、周りのお客さんもシラけていて。
だから、「アタシ、知ってんだ。こういう人って必ずバチ当たるから。なんでかって?ババアだから分かんの!長く生きてっからね!」と言ったら、みんなが納得して「ワハハ」って雰囲気になりました。 別に、お客さんだからといって、ムカつくことをすべて我慢する必要はないし、女の子が傷ついて不快になるのも嫌じゃないですか。だから、そこはジョークやユーモアで切り返す。もちろん性格やキャラもあるから、無理な人もいるかもしれないけれど、嫌なことにやりかえしつつ、ほんのちょっと笑いに変える方法を身につけていけば、生きるのがラクになります。
私も自分の身なりを「なにあれ?変なメイク!」とバカにされたときには、「こっちは毎日ハロウィンだから。え、なに?ハロウィン1日しかやらないの!?もったいないな~」って、返します。 ── 毎日ハロウィンは楽しそう(笑)。そういう切り返しができるとラクですよね。 まちゃまちゃさん:もしも「やってみたいけれど、難しいな」とモジモジしてる人がいれば、ぜひ一緒に飲んでみたいですね。伝授します(笑)。 PROFILE まちゃまちゃさん
芸人。1976年生まれ、千葉県出身。吉本興業所属。1996年にピン芸人としてデビュー。2005年に「エンタの神様」(日本テレビ系)に初出演し、女子プロレスラーのキャラクターで「摩邪」としてブレイク。現在は、芸人とスナックママとの二足のわらじ生活。 取材・文/西尾英子 写真提供/まちゃまちゃ
西尾英子