女芸人・まちゃまちゃ(47)「ブスを武器にするのも自由」容姿いじりの原体験で「コイツ、センスあるなって」
以前取材を受けたメディアで、芸人さんの「ブスいじり」や行きすぎたルッキズムについて苦言を呈したことが話題になったまちゃまちゃさん。女芸人として、どんな思いを抱いているのでしょうか。(全4回中の3回) 【画像】「似合いますね」現在はスナックのママとしても働くまちゃまちゃさんのプライベートカット大公開!(全16枚)
■ブスを武器にするのも自由 ── 女芸人のルッキズム問題はたびたび語られるテーマかと思います。まちゃまちゃさんも積極的に発信されていますよね。 まちゃまちゃさん:もちろん本人が嫌がっているのに、容姿をいじって傷つけるのはダメですよ。それは当然だけれど、自分が納得し、芸として武器にしているのに、それまで取り上げられるのは、ちょっとキツイなあと感じていて。なんでもかんでもハラスメントだといっしょくたにして指摘するのも、逆にハラスメントじゃないの?と。
自分の外見をどう取り扱うかは自分で決めたいし、多様性って言うのであれば、それこそ自分をブスだと認めて武器にする権利も認めてほしいなって思うんですよ。 ── なるほど。たしかにそうですね。 まちゃまちゃさん:こういうことを言うと、古いだのなんだのと言われるし、実際そうかもしれないけれど、自分はやっぱり、なんでもあり、ここではなんでも言えちゃうといった雰囲気のお笑いライブで育ち、それに憧れを抱いてこの世界に入ってきた人間なので、今の状況はなんだか窮屈だし、寂しいなあと感じてしまいます。そんな時代、とっくのとうに終わっちまってんだなあと…。
「おもしろい」というのが、ただですら難しかったのに、さらにわかんなくなってきている感じがしていて。「なにをそんなカリカリしてんだ?みんな、そんな器が小さかったっけ?笑いに関しては、もう少しおおらかでいいんじゃない?」という思いは、正直ありますね。 ── 芸として成り立つ容姿いじりは、アリだと。 まちゃまちゃさん:お笑いの場での容姿いじりの場合、相手もプロだから、つまらないいじられ方をされることは、そうそうないし、チームとしてその場の笑いをつくり上げていくわけだから、こちらも信頼して身を委ねます。むしろ「どうぞどうぞ、いじってください!」という感じ。そこは、芸として楽しんでもらいたいなあと思うわけです。