【ホンダファン必読! 写真も盛り沢山】 S2000/NSXも登場 モデューロ30周年記念のイベントをレポート
新型アルミホイールの効果を体験する試乗パート
続いて行われた試乗パートでは、その新型アルミホイールの効果を体験できるプログラムが用意されていた。 2024年春にマイナーチェンジが行われるコンパクトSUV、ヴェゼルに設定されるアルミホイール「MS-050」がハンドリング領域にもたらす効果を、ホイール以外まったく同じ条件で揃えられた2台のヴェゼルe:HEV Z(マイナーチェンジ前モデル)を乗り比べるというものだ。 このMS-050は、以前に発売目前まで開発が進められていた「ヴェゼル・モデューロXコンセプト」に装着されたホイールだ。これまでモデューロおよびモデューロXシリーズの開発で培ってきたアルミホイールの設計思想が継承されており、タイヤにかかる荷重に応じてスポークやリム部全体が「しなる」ことで、タオやのトレッド面を路面に接地させ続けるという効果を実現。操縦安定性のアップが体感できるほか、乗り心地においても向上が見られるという。 試乗コースは左まわりの定常円を2周するというもので、路面には散水車によって水が撒かれていた。 目安としての走行速度は時速40kmに設定されており、これは「街中の一般公道を走行しているときでも効果が体感できる」というモデューロのコンセプトに基づくもの。はたしてホイール以外はまったく同一という2台のヴェゼルe:HEVを比較試乗し、その違いは体感できるのだろうか… そんな心配はまったく杞憂に終わった。結果から先に記すと、ステアリングの切り始めの応答から、コーナリング中の安定感まで、明らかにMS-050装着車のほうが優れていた。あまりにも路面を保持している感覚が明確すぎるためか、ついつい速度が上がってしまい、ステアリングを握っている筆者の身体が揺すられるほどだった。 「こちらの車両はシート表皮が滑りやすい気がする」と感じてあらためて見比べてみたが、もちろんシート表皮に違いはない。つまりMS-050装着車は、路面への強い接地感や、意のままに車両を操ることのできるハンドリング、また上質なステアリング操舵フィールや上質な乗り味を実現している。