まるで「ちょっとしたアトラクション」?! 地球の〝16分の1の重力〟を感じる体験が話題 佐賀の科学館
佐賀にある科学館で、天体の重力を感じることができる体験コーナーがSNSで話題になりました。この体験コーナーは今年3月にリニューアルしてできた新しいものだそう。楽しみ方を聞きました。 【画像】天体でジャンプ!天体の重力を体験できる「グラヴィティ ジャンプ」はこちら
25周年迎え、3月にリニューアル
話題になったのは、佐賀県武雄市にある県立宇宙科学館「ゆめぎんが」の体験コーナーです。ゆめぎんがは、体験型の展示物やプラネタリウムなどがあり、佐賀の自然や地球の歴史といった科学の面白さを楽しく学ぶことができる施設です。 ゆめぎんがは今年創立25周年を迎え、3月に一部リニューアルしました。 担当者は「今では月や火星を目指す時代になり、国が進める宇宙開発は、民間企業が積極的に参画するようになってきました。ゆめぎんがも時代の流れに合わせて、この四半世紀の宇宙科学研究の成果を反映させた新しいものに生まれ変わる必要があると考え、リニューアルを企画しました」と話します。 新しくなった「宇宙発見ゾーン」では、宇宙の誕生や生命の起源、ロケット、人工衛星といった宇宙探査について、体験しながら知ることができます。
3種類の天体 「大人でも夢中に」
今回、注目が集まったのは宇宙発見ゾーンにある「グラヴィティ ジャンプ」という乗り物です。足で床を蹴ると、それに連動して前面と床面の映像が動き、まるで天体の上で跳びはねているような感覚を味わえます。 体験できるのは重力が地球の3分の1の火星、6分の1の月、16分の1の冥王星(めいおうせい)の3種類。 16分の1の重力を感じることができる冥王星は、SNS上で「めっちゃ高くまで飛ぶからちょっとしたアトラクションでした」という感想も。 話題になった投稿には「やってみたい」「めちゃくちゃ楽しそう」「大人が夢中になりそう」とのコメントが付いていました。 ゆめぎんがの担当者によると、「VRなどを使った先進的な展示手法を盛り込み、よりリアルに宇宙の疑似体験を楽しんでもらうことができます。スタッフや設計・製作チーム、県民や子どもたちと何度も意見を交わし、実験と実証を繰り返しながら創りあげました」とのこと。 「グラヴィティ ジャンプ」に年齢制限はないですが、身長130センチ以上、体重80キロ未満が対象で、大人でも楽しむことができるといいます。 担当者は「重力の違いをジャンプで体感し、動きとリンクした映像と浮遊感で宇宙飛行士気分を楽しめます。『宇宙ステーションにいる飛行士はふわふわ浮いているので重力はない』と思いがちですが、実は宇宙にも重力があるということを知ってほしいです」と話しています。