【解説】角界に新星 「伯桜鵬」スピード出世に師匠・白鵬も驚き 「豊昇龍」大関昇進へ…おじ“朝青龍”の背中を追う
■“初優勝”豊昇龍 おじは朝青龍…「相撲をやりたい」最初は怒られた?
そして、伯桜鵬を破って優勝決定戦に進出したのが、関脇の豊昇龍です。 23日の優勝決定戦は、12勝3敗で並んだ北勝富士との一番でした。勝ったほうが優勝という一番でも落ち着きを見せ、北勝富士を押し出しで退け優勝を決めました。今場所が初優勝となったこの豊昇龍も角界期待の星です。 豊昇龍はモンゴル出身の24歳で、身長188センチ・体重142キロです。相撲を始めたのは17歳とやや遅めでした。日本で相撲を始めるきっかけを作ったのが、おじである元横綱の朝青龍です。 豊昇龍は過去の会見で「自分をモンゴルから日本に行かせたのが、おじさん」と話していました。ただ元々は、レスリングのための留学だったそうです。 相撲にもあこがれがあったようですが、朝青龍に「相撲をやりたい」と話した時に怒られて怖かったから「レスリングで行く」と言ってしまったそうです。 最終的には思いが通じ、「『相撲で頑張りなさい』と言ってもらえてうれしかった」と話していました。目標とする力士も「朝青龍」だということです。
■優勝で「おじさんが泣いているところ初めて見た」豊昇龍 大関昇進を確実に
優勝から一夜明けた24日午前、豊昇龍は会見に臨みました。 関脇・豊昇龍(24) 「優勝した時、すごくうれしかったけど、信じられなかった。本当に優勝できちゃったと。今でもまだ信じてないです」 ――23日はおじさんとテレビ電話とか 関脇・豊昇龍(24) 「『よくやった』と言われました。泣いてました。おじさんが泣いているところ、初めて見ました。うれしかったです」 豊昇龍は、今場所の戦績が12勝3敗と大関昇進の目安となる「直近3場所での33勝」をクリアし、次は大関昇進は確実ということです。 豊昇龍は大関について「夢だったのですごくうれしい」と語った上で、今後については「まだまだ番付の上があるので、一生懸命稽古して自分を信じて上まで行きたい」と語りました。 ◇ この2人は、強さとチャームを備えています。近い将来、大相撲を盛り上げるライバル同士になるのかもしれません。 (2023年7月24日午後4時半ごろ放送 news every. 「知りたいッ!」より)