LINEヤフー系の電子書籍事業が統合…ebookjapan運営会社が消滅、サービスは存続
電子書籍販売サイト「ebookjapan」を運営するイーブックイニシアティブジャパンと「LINEマンガ」を運営するLINE Digital Frontierが9月1日付けで合併した。すでに「官報」にて5月時点でわかっていたが、この度正式に発表され、LINE Digital Frontierを吸収合併存続会社とし、イーブックイニシアティブジャパンは解散した。 【画像】電子書籍事業の統合内容(「官報」より) イーブックイニシアティブジャパンは2016年にヤフー株式会社とソフトバンクグループ(当時)の連結子会社化して以降、100万冊のマンガ作品等を取り扱う電子書籍販売サービス「ebookjapan」を運営しており、ヤフーのポータルサイト「Yahoo! Japan」の関連サービスの一つとして提供されている。 他方の「LINEマンガ」も同じくマンガを中心とした電子書籍サービスとして、グローバルでの月間利用者数は8,500万、累計ダウンロード数2億超、ひと月の流通額が100億円を超える、同市場で世界1位の規模を誇るといい、アプリでの提供が行われている。 今回の統合により、LINE Digital Frontierは3つのサービスを傘下に収めることとなる。同社は統合の目的について、組織・事業の効率化を図るとともに、両社の電子書籍ビジネスにおける知見や経験を融合させ、事業の発展と加速を目指すとしている。なお、「ebookjapan」と「bookfan」については、当面はサービスの統合予定はなく、これまで通り継続されるという。 LINE Digital Frontier株式会社の代表取締役社長である髙橋将峰氏は、今回の統合について「このたび、LINE Digital Frontier株式会社と株式会社イーブックイニシアティブジャパンは法人統合というかたちで正式にワンチーム化を果たしました。」「当社は引き続き、作家さま・出版社さまの大切な作品を多くの読者へと届けるとともに、webtoonをはじめとした日本の作品をこれまで以上に育てていき、「マンガの未来を創る」ために邁進いたします」とコメントした。
編集部 経済・社会担当