三菱 デリカミニ/eKスペースを一部改良。最新の法規に適合させ、新色も採用
2024年6月20日、三菱自動車工業(以下、三菱)は軽スーパーハイトワゴンの「デリカミニ」と「eKスペース」を一部改良して販売を開始した。 【写真はこちら】助手席ムービングシート仕様車を継続設定。電動で助手席シートが外側に回転し、車外にスライドしながら下降することで乗降性を高めた福祉車だ。(全4枚)
サイバーセキュリティに関わるソフトウェアのプログラムを変更
デリカミニとeKスペースは、三菱の軽スーパーハイトワゴンだ。eKスペースは初代が2014年にデビューし、現行型は2020年に登場した2代目となる。デリカミニはeKスペースと同時にデビューした2代目eKクロススペースの後継モデルとして2023年に登場し、人気を集めている。 今回の一部改良では、まず自動車のコネクティッド化によるサイバー攻撃のリスク増加にあわせ、サイバーセキュリティに関わるソフトウェアのプログラムの変更をし、最新の法規に適合させた。また、eKスペースのボディカラーに、2トーンのライラックピンクメタリック/ホワイトソリッド(税込6万500円の有料色)を新採用し、モノトーン7色、2トーン4色の、全11色とした。 さらに、福祉車ハーティーランシリーズの助手席ムービングシート仕様車を継続設定している。これは、電動で助手席シートが外側に回転し、車外にスライドしながら下降することで乗降性を高めた福祉車で、車いすから助手席への乗り降りの負担を軽減させる。 主なグレードと車両価格(税込)は、デリカミニがG(2WD=FF)の183万7000円からTプレミアム(4WD)の227万1500円。eKスペースがM(2WD)の158万700円からG(4WD)の182万6000円となっている。 ここで紹介した以外の内外装やパワートレーンのスペックなどに変更はない。eKスペースはマイルドハイブリッド付き0.66L 直3ガソリンエンジン+CVT、デリカミニはこれに加えてターボ付きも設定されている。
デリカミニの販売状況は?
2023年5月の発売から1年が経過し、販売台数は累計約4万4000台、累計受注は5万台を超えるなど好評を博している。「カッコかわいい」デザインや、「アウトドア×4WD」といったイメージの醸成により、全体の約5割のユーザーが4WDモデルを選び、4WDモデル専用装備となる165/60R15サイズの大径タイヤと専用ショックアブソーバーによる安心で快適な走行性能などが重視されている。 グレードでは、9割以上のユーザーが「プレミアム」グレード(「Gプレミアム」「Tプレミアム」)を選んでいる。ここでは、三菱が発表した主なデータを紹介しておこう。