高齢者世帯や子育て世帯の平均所得はいくら? 母子家庭は? 世帯別の平均所得を解説!
高齢者世帯や子育て世帯、そして母子家庭世帯など、世帯によって平均所得は大きく異なります。今回は、世帯別の平均的な所得額 についてチェックしていきましょう。併せて、年齢別の所得もご紹介します。
世帯別の平均所得
厚生労働省の資料「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」をもとに、世帯別に平均所得額をチェックしていきましょう。この項では全世帯、高齢者世帯、児童のいる世帯、母子世帯について見ていきます。 <2021年平均所得(総所得)> 全世帯 :545.7万円 高齢者世帯 :318.3万円 児童がいる世帯:785.0万円 母子世帯 :328.2万円 平均所得は、児童のいる世帯が最も高くなっています。これは、30~50代など働き盛りの世代が中心で、夫婦共働きのケースも多く、所得が高くなる傾向が見られるからだと考えられます。 一方、仕事を引退した高齢者世帯は、所得が比較的少ない傾向が見られました。高齢者世帯の所得は、稼働所得が少なく、公的年金がメインとなる場合が多いでしょう。 さらに、母子家庭の世帯も全世帯の平均所得と比べると低くなっています。女性はもともと男性よりも所得が低い傾向にあり、さらに母親のみが子育てをしながら働く場合、勤務時間や勤務形態などに制限をかける必要があるケースも多く、収入が低くなってしまうと考えられます。
世帯主の年齢別の平均所得
次に、世帯主の平均所得を年齢別に見ていきましょう。同じく、厚生労働省の「国民生活基礎調査の概況」によると、1世帯当たり平均所得金額は、世帯主の年齢階級別に区分すると、以下のとおりとなっています。 <2021年世帯主の年齢階級別1世帯当たり平均所得> 29歳以下:377.5万円 30~39歳:627.2万円 40~49歳:728.5万円 50~59歳:742.1万円 60~69歳:589.4万円 70歳以上:391.2万円 世帯主の年齢別に平均所得を見ると、「50~59歳」が最も高く、次いで「40~49歳」、「30~39歳」となっています。最も低いのは「29歳以下」です。先ほど紹介したとおり、一般的に「子育て世帯」といわれている30~50代の所得が高い傾向が見られました。