地方創生事業「雨風太陽」、訪日客向けに農村での宿泊と体験を提供、民泊仲介「百戦錬磨」に出資
地方創生事業を展開する「雨風太陽」は、民泊仲介サイト「STAY JAPAN」 を運営する百戦錬磨を関連会社化した。百戦錬磨がおこなう第三者割当増資を引き受け、同社株式を取得したもの。百戦錬磨が強みとする農泊をはじめとする宿泊と、雨風太陽が持つ全国の生産者ネットワークを活用し、訪日外国人向けに宿泊と農業体験などを組み合わせたサービスを提供していく。 発表の記者会見で、雨風太陽の代表取締役 高橋博之氏は、「狩猟や漁業などの体験と宿泊をつなぐことであらゆる場所をデスティネーション(旅の目的地)にできる。農山漁村に訪日客があふれる日本にしていきたい」と意欲を見せた。 訪日客に対して、農泊体験など、日本全国の生産現場を旅の目的地とした新たなプログラムを提供していくことで、2025年には1万人、2030年には5万人の地方への送客を目指す。 百戦錬磨の代表取締役 上山康博氏は、提供するサービスのターゲットとして「日本の地方に価値を感じる人、欧米的な観光の価値観を持っている人」をあげた。両者の協業によって、農山漁村での体験と宿泊を高付加価値体験として提供し、価値に見合う適正価格で販売していきたい考えだ。 雨風太陽は、自社運営する産直EC「ポケットマルシェ」に登録された全国約8300人の生産者ネットワークを活用し、地方留学プログラム「ポケマルおやこ地方留学」を企画・運営している。最近では訪日外国人旅行者を対象にした体験商品の造成やモニターツアーも実施した。 今後、「ポケットマルシェ」の企画・開発のノウハウを活用することで、「STAY JAPAN」の機能を拡充し、多言語対応も進めていく。
トラベルボイス編集部