清水尋也×⾼杉真宙インタビュー「かけがえのない盟友」
ギフトとは贈る相手について想像をめぐらせること、贈り主のことを思い出すこと。3組の俳優に“ギフト”をテーマに話を聞くと、二人の関係性が見えてきた。第二弾は、2024年11月15日(金)公開の映画『オアシス』で、お互いに対立する暴力団と犯罪組織に属している親友役を演じている清水尋也と高杉真宙にインタビュー。 【写真】シャネルのショーに出席した清水尋也 @パリ ──11月に公開される映画『オアシス』では、対立する暴力団と犯罪組織に属しながらも、お互いに深い絆を持つ幼なじみの二人を清水さんと高杉さんが演じています。 清水「岩屋拓郎監督とは、彼が助監督だった時代からの仲なのですが、4年前に『初監督作品を撮れるときが来たら、主演として出てほしい』とオファーをいただいたんです。監督デビュー作は生涯に一つしかない貴重なもの。そのかけがえのない瞬間を僕に委ねてくださるなら、監督の期待に応えたいなと思いました」 ──本作の相手役に高杉さんを推薦したのは清水さんだったとか。 清水「監督に『相手役は誰がいいか』と聞かれ、幼なじみという気心が知れた役とリンクする関係性の役者は誰かを考えたとき、この世界に入って最初にできた友達である真宙が頭に浮かびました。そこで『高杉真宙がいい』と即答しました」 ──高杉さんは清水さんからオファーを受けた際、どう思われましたか。 高杉「感慨深かったですね。12年前にドラマ『高校入試』で尋也と出会って以来、お互いが役者として頑張り続けてきたからこそ、こうやって誘ってもらえるようになったんだなぁ……と。だから、話を聞いた際は『ぜひやりたい』と思いました」 ──10代の頃からお知り合いだというお二人ですが、第一印象は? 高杉「よく覚えています。当時、彼は中学1年生で、僕は高校1年生。年下なのに『言葉ではこの子に勝てない!』と思うほど頭が良かったです。頼もしいし、現場にいると安心する存在でした。しかも、あれが尋也にとって初現場だったんだよね?」 清水「デビュー作だったからね。現場にはマネージャーさんもいなくて、右も左もわからない状態で放り出された先で、初めて出会った役者が真宙だった。そのとき、『自分のほうが年齢は上だけど、気にしないで接してね』と言ってくれたことは今でも覚えています。僕にとって完全に心の拠り所でした」 高杉「それ以降も、撮影現場やオーディションなどで会っては、帰りにファミレスに行ったりしてたよね」 清水「プライベートで遊びに行ったりはしないけど、しばらく会わなくても勝手につながっているような感覚ですね。役者としての軸を形成しているときに一緒にいた存在だから、会えばいつでも昨日も会っていたかのようなテンションで話せるんです」 ──まさに役者人生における“幼なじみ”のような関係なんですね。 清水「はい。これから先、心から仲良くできる友達ができたとしても、僕にとって真宙は揺らぐことのない唯一無二の存在だと思います」 高杉「僕にとっても、本当に尊敬している同業者であり、友人ですね。だから共演する以上は下手なところを見せたくないって思います」 清水「それは僕も一緒だな」 高杉「何より、僕は清水尋也という俳優の一人のファンなので、動向はいつも気にしてるかな」 清水「僕も真宙の公式インスタをひそかにチェックして『いいね』を押してるよ!