挫折を経験した私が、成功を収めるリーダーになった5つの理由
2位とは、一番手の敗者である 勝利のために懸命にがんばったが、あと一歩及ばなかったことは誰にでもあると思います。 こういったとき、自分が達成できたことに注目するのは難しく、敗北感に囚われてしまいがちです。 私にもそういった出来事がありました。 若い起業家を称えるために設けられた賞レース「Young Entrepreneur of the Year」の最終候補にノミネートされていたのですが、結局は2位になってしまったのです。 心配しないでください。 最後には、デロイトやメタといった世界有数の大企業でリーダーとして成功したキャリアを築くことができましたから。 でも当時は、2位になってしまって、もう回復不可能だと思われる大敗を喫した気分になっていました。 そこから学んだ5つの教訓をお話ししましょう。
1. ゴールに囚われず、結果に注目する
思い上がりのように聞こえるかもしれませんが、受賞は確実だと期待していました。8歳でビジネスをはじめ、21歳になるまでに、テック関連のスタートアップを起業しました。 31歳になるころには、オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが私について1ページの特集を組んだこともありました。 いったい、ほかに誰が受賞に値するというのでしょうか? 賞を逃したことを「敗北」と考えるあまり、私は成し遂げたことの価値がわからなくなってしまいました。 振り返ってみれば、実際のところ共同創業者や同僚、顧客の人生に、私は良い影響を与えることができていたのです。 これらの成果は、1つの賞を取ることよりもずっと価値のあることだったと気づきました。 個人的な目標や仕事での成功を目指すとき、大切なのは「ハロー効果」です。 つまり、自分が正しいと信じる方向に向かって努力を続けることで、その姿勢や行動が周りの人たちに良い影響を与え、それが自分自身のさらなる成長につながっていくのです。
2. 指導者に従う
競合他社に取引を奪われたとか、同僚が先に昇進したとかいった場合、ネガティブな面ばかりが気になってしまい、自分のほうがもっとふさわしかったと考えられる点ばかりが次々と頭に浮かんできます。 こういったとき、あなたには2つの選択肢があります。 不平を漏らすこともできますし、これを改善のためのよい機会であると考えることもできます。 私の場合、Young Entrepreneur of the Yearで2位となったとき、フィードバックを求めたところ、「受賞者と私は僅差で競っていた」と審判員の方々は教えてくれました。 受賞者は国際的な経験を得るために海外で働いたことがあったのですが、私にはそういった経験はありませんでした。 それが決め手となったのです。 数週間、敗北の傷を癒やしたあと、このギャップを埋める決意ができました。 数カ月後にはシンガポールで新しい職を得て、人生とキャリアの新たな1章へと運んでくれる飛行機に乗り込みました。 「比較とは喜びを奪うものだ」と言われます。 しかし、敗北を客観的に考え、受け取ったフィードバックに基づいて行動しようとすれば、2位になることも、何が自分の向上を妨げているのかを理解するために必要なきっかけとなります。