意外に知らないゴルフルール。”プレーヤーは自分のスタート時間より早くスタートしてはならない”
今回の表題は名言ではなく、ルールの条文そのものだが、意外に正しく理解されていないことなので取り上げてみた。特に、最後の「早くスタートしてはならない」というカッコ書きには、「早くスタートして何が悪いのだ?」と首をかしげるゴルファーも多いのではないだろうか。
早くスタートするのがダメなのはなぜか?
ゴルフでは、通常はOUTコース・9時00分というように、事前に予約したスタート時間が決まっているものだ。メンバーが集まったら順次スタートする、という優雅なゴルフ場もあるが、それは極めてまれだ。 予約でスタート時間が決まっている場合は、その10分前にはティイングエリア周辺にスタンバイしていることがコースからも求められている。順次スムーズにスタートしていくことが、円滑なラウンドやPLAY FASTの第一歩だからだ。 どこかの組がモタモタしていると、順繰りに遅れが出て、スタート時間どおりにティーオフできないということがよく起こる。安い料金で、多くの予約を受け付ける薄利多売型のコースなどは、慢性的に遅れが出るものだが、それでも自分のスタート時間の10分前には、進行状況を確認しにティイングエリアの様子を見に行くことは必要だろう。 通常は、このように遅れが出ていることがほとんどだが、キャディさん付きプレーが主体で、円滑にスタートしていくコースでは、トップの組が予定時間より早くスタートしたりすることもあって、自分のスタート時間より早くティーショットが打てる状況になることもある。 そういう場合、通常のラウンドでは、前の組に追随してスタート時間より早くティーオフし、ラウンドをスタートするものだが、もちろんそれで何の問題もない。むしろ、PLAY FASTの観点からは、推奨されるべきだろう。 では、ルールにおいて「早くスタートしてはならない」と、カッコ書きで注意を促しているのは、どういうことなのか。一度、正式なルールがどうなっているのかを確認してみよう。