【ラグビー】リーチ マイケル、都庁への表敬訪問で「緊張」。
いわゆる「偉い人」とされる人物と会う時は、どんな気分になるのか。 ラグビー日本代表のリーチマイケルは笑った。 「緊張します」 東京・国立競技場でのイングランド代表戦を17―52で終えて2日後の6月24日、新宿にある都庁へ出かけた。 所属する東芝ブレイルブーパス東京が今年5月、国内リーグワン1部で優勝していた。クラブにとって14季ぶりとなる国内リーグ制覇を受け、チームの船頭役でもあるリーチが表敬訪問。クラブの荒岡義和社長、薫田真広ゼネラルマネージャーも同席した。 三者が座るスペースへ、7月7日に投開票の都知事選へ立候補している現職の小池百合子氏が入室してきた。荒岡社長、リーチの順に挨拶し、薫田GMがサイン入りボールを小池氏に贈呈した。 2019年のワールドカップ日本大会後は、当時の日本代表主将として首相官邸に訪れたこともあるリーチ。「緊張します」と切り出し、「なかなか慣れないですね」。訪問を受けての囲み取材も、普段のメディア対応の際とは異なる雰囲気。15歳で来日して札幌山の手高、東海大を卒業した日本ラグビー界の顔はこう続けた。 「(リーグワンを制して)一番、嬉しかったのは、(地元の)府中市民の声掛けがたくさんあったこと。またこれがあるよう、来季も頑張りたいです。朝、子どもたちをバス停まで送った時、(出会った)9割の府中市民に『おめでとう』と言われました」 ちなみに、リーグワン1部の優勝賞金は5000万円だ。使い道について聞かれた荒岡社長は、チームの施設のリニューアルをはじめいくつかの腹案があると説明した。 「…ですので、優勝旅行ではございません」 リーチは即応する。 「え、ないんですか?」 日本代表は一次解散中で、若手を中心とした一部メンバーは「JAPAN XV」として福岡でキャンプ中。35歳のリーチは、翌週には代表活動へ戻るようだ。 (文:向 風見也)