2024年12月8日 J1リーグ 最終節 ヴィッセル神戸vs湘南ベルマーレ（撮影／文章：森田直樹）

　スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。 ヴィッセル神戸が勝てば優勝が決まる試合。 試合前から誰よりも気合いが入っている武藤嘉紀選手。 どんな写真が撮影できるかとても楽しみにだった。 武藤選手のヘディングシュートのこぼれ球を宮代選手が押し込み先制ゴールを奪ったヴィッセル神戸。 武藤選手が目の前で雄叫びを上げた。 自然とカメラが武藤選手をとらえる。 先制ゴールが決まった時、誰よりも感情を露わにした。 気合に圧倒されながらも夢中でシャッターを切った。 撮影をしながら武藤選手の熱を感じる。 チームの勝利、優勝への想いが人一倍強い武藤選手らしい写真が撮影できた。 この後貴重な追加ゴールを決める。 結果は3対0で勝利し優勝を決めた。 サポーターを目の前に涙ぐむ武藤選手を撮影するのは心にくるものがあった。 ベテランの年齢だが誰よりも熱を持ってサッカーに取り組んでいる武藤選手。 まだまだトップを走り続ける武藤選手を熱を持って撮影し続けたい。 そう思える貴重な撮影となった。 ■プロフィル 1993年、奈良県生まれ。2014年、ビジュアルアーツ専門学校・大阪卒業後アフロに入社。 4年間のスタジオアシスタントを経て2018年よりアフロスポーツ所属。 スポーツ選手の心情を追い、選手たちの努力、成長や挫折、感動を写真で表現することを目指す。 スポーツ撮影を中心にポートレイトなどジャンルを問わず活動中。