暑すぎた夏で…ネギの価格“1.5倍” 焼き鳥の定番「ねぎま」が消えた? 野菜高騰どう乗り切る
日テレNEWS
値上げの波は仕事終わりの楽しみも奪っています。東京都内にある居酒屋では、定番の“あのメニュー”が、かれこれ1か月近くも姿を消しているのです。 焼き鳥焼きとん串銀蔵 税所篤智店主 「ねぎま串、こちらの販売を終了させてます」 ネギの仕入れ値が夏前と比べ2倍近くになったため、先月末から「ねぎま」の提供をやめているといいます。(ネギの仕入れ値 夏前:1本約80円 現在:1本約150円) お客さんからは「寂しいですね」「手軽に一緒に野菜食べられるからいいですよね、ねぎまは」といった声が上がりました。 東京・足立区にあるスーパーでも、ネギは2本1束で税抜き299円。そのような中、訳あり品となった4本130円のネギを選ぶお客さんがいました。 70代 「これで十分よ。値段130円だもん、安いわよ」 ◇ 東京の市場でもネギの価格は平年の1.5倍になっています。原因の1つが今年の暑すぎた夏です。群馬県の農家では、通常よりも細いものが多いため出荷量が少なくなっているといいます。 さらに、にんじんの価格は平年の1.5倍となるなど、ほかの野菜も高値が続いています。 東京都中央卸売市場(※平年比) にんじん 約1.5倍 ピーマン 約1.5倍 だいこん 約1.4倍 トマト 約1.2倍 東京・足立区にあるスーパーでは、にんじん1本129円で売られていて、お客さんは「今、にんじんを買いに来たんだけど、高いな~と思って。1本…こんなに高いのびっくりしちゃった」と値段にびっくり。 すると、インタビュー中に突然、“安いものセンサー”が発動しました。 お客さん 「あそこにも安いのあったじゃないの、にんじん。私、高いの買っちゃってるから取りかえてきます」 そして、「これのほうがいいじゃない、2本で199円だね」と、先ほどよりも1本30円ほど安いにんじんをお買い上げです。 ――少しでも安いのが大事? お客さん 「大事じゃない? そんな高給取りじゃないですから」 ◇ 帝国データバンクによると、10月1日からは大型のペットボトル飲料やオリーブオイルなど4600品目以上が値上げされます。 この食卓のピンチに、独自の買い物術で乗り切ろうとする人もいます。 お客さん 「高いので、安い日にまとめ買いして冷凍しちゃいます」 “庶民の味方”もやしを購入したお客さんは、ネギが高い分、お好み焼きを「もやし」でかさまし。財布にやさしく、食べ応えもあるといいます。 街の人にも買い物袋を見せてもらいました。 「前は結構トマトとか好きなんで買ってたんですけど、今はホールトマトとかで安くしようって感じに」 家計を圧迫する野菜の高騰。農林水産省によると、白菜やなす、レタスが安くておすすめだということです。