「Pシステム」を正しく説明できれば、自分のスウィングがわかります! 【柳橋章徳プロコーチに学ぶゴルフ用語あれこれ】
P8 ハーフウェイフォロー(シャフトが地面と平行)
「P8ではフェースの開閉の運動速度が激しいか、適度か、少なすぎるかを見ます。フェースが地面を向く感じだと激しすぎ、上向き加減だと少なすぎ、トウが上を向いていればベター。これらもひとつの判断基準です」
P9 フォロー(右腕が地面と平行)
「P9はあまり見るところはありません。遠心力で解放されて左ひじが伸びる、とよく言われますが、ブルックス・ケプカやジョーダン・スピースのように曲がる人もいるので、伸びるのが正解とは言い切れません」
P10 フィニッシュ
「P10はすべての結果。バランスよく立てればOKです。基本的にP7以降はクラブにかかったエネルギーが放出された結果なので、人間の力でコントロールする必要のない領域です。もしP7以降に明らかなエラーがあるならその原因はP6までにあります。基本的に“クラブありき”。クラブがどこを向いているか、どの方向に動いているかを確認し、そこから紐付けて体の話になっていきます」
フックグリップ、ウィークグリップの人は見え方が変わる!
ここまでのチェックポイントは全てスクエアグリップが前提。フックグリップやウィークグリップだと見た目の違いが出るという。 ※ここで言うフックとウィークは左手の握り方に限定しています。
フックグリップの場合
「フックグリップは最初からフェースを閉じて持っているのと同じなので、スクエアにしようと思ったら左手は背屈します。そうなるとトップやダウンスウィングでも左手首は背屈していなければなりません。
また、スウィング中のひじから先の回転量も少ないのでフェースローテーションは少なめです。左ひじが内側を向くので左肩が上がりやすくなるのも特徴。その影響でダウンスウィングで右側屈が大きく入るように見えます。」
ウィークグリップの場合
反対にウィークグリップでフェースをスクエアに保つには、左手首を手のひら側に折る掌屈を入れないといません。P4(のトップ)はもちろん、P7(のインパクト)でもこの特徴が出ます。P8(のハーフウェイフォロー)では両腕のひじから先が左に回っていきます」 TEXT/Kazuya Kishi Photo/Tsukasa Kobayashi THANKS/GOLFOLIC 中延店
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