2024年、モータースポーツで最も印象的だったのは15年ぶりのアレ!|読者が選ぶベストモーメント2024
■2位 角田裕毅、F1サンパウロ予選3番手
F1を戦う角田裕毅。ベストモーメント2位となったのは彼が見せたサンパウロGP予選の3番手獲得の瞬間だ。 サンパウロGPは雨の降りしきる中での予選セッションとなった。雨はマシンのパフォーマンス差を縮め、よりドライバーの”腕”が試されることになるが、角田は予選Q3でポールポジションのランド・ノリス(マクラーレン)から0.706秒差の3番手を確保。キャリアベスト予選リザルトを手にした。 ポールポジションの可能性すら見えたこの角田の走りは、多くのファンの心を揺さぶったというのも頷ける。なお雨のレースで角田は優勝を狙える戦略を採ったが、悪コンディションによって赤旗中断……アドバンテージを失う形となった角田は7位でレースを終えた。
■1位 小椋藍のMoto2チャンピオン
2024年のモータースポーツにおける、”最高の瞬間”はロードレース世界選手権MotoGPのMoto2クラスにおける日本人ライダー小椋藍のタイトル獲得の瞬間だった。 ホンダの育成ライダーとしてキャリアを歩んできた小椋は、2024年からはホンダの外へ飛び出し、MT Helmetsへ移籍。新たな挑戦を始めた。 2022年にもタイトルを争った小椋は、チームメイトのセルジオ・ガルシアとタイトル争いを展開。安定した走りを武器にポイントを積み重ねていき、第18戦タイGPでついにチャンピオンに輝いた。 日本人ライダーのチャンピオン誕生は、2009年の青山博一(250ccクラス)以来、15年ぶり。この瞬間が選ばれないで、何がベストモーメントかと言えるほどの偉業が達成された瞬間だった。 なお小椋は2025年にMotoGPクラスへ昇格。ホンダではなく、アプリリア陣営のトラックハウス・レーシングから最高峰クラスを戦うことが決まっている。
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