横浜中華街の「焼豚」はどこの店が旨いのか? 人気の店3軒を食べ比べてみた
開封するとスモーキーな甘い香りが広がります。いざ口にすると、表面に塗られた紅糟の甘さ、炭火のほろ苦さ、熟成度が高いのに嫌味が一切ない肉の旨みが複雑に入り混じる絶品。スライスのままでも十分美味しいですが、みじん切りにして炒飯の具として炒めれば、プロの味に近づけられそうな予感。まさに“ザ・横浜中華街の焼豚”と言うべき優等生的な焼豚と言えるでしょう。
●SHOP INFO 同發本館 住:神奈川県横浜市中区山下町148 TEL:045-681-7273 営:11:30~21:30(L.O.20:30)、土・日・祝日11:00~21:30(L.O.20:30) 休:なし
食通も唸る名店『金陵』の焼きたて「焼豚」
横浜中華街の焼豚と言えばハズせないのが、関帝廟通りの名店『金陵』。もともとは『金陵酒家』という中華街大通りの中華レストランでしたが、のちに現在の地に移転。移転後はイートインもあるものの、焼き物や弁当などを中心としたテイクアウトメインの店になりました。以前の店の時代から“焼き物の『金陵』”という評価が高く、絶大な支持を誇る名店でもありました。 特に移転してからは、さらに焼き物の支持が集まり、年末年始は数時間待ちの行列ができることでも有名。実は筆者も毎年、事前予約で購入する金陵ファンです。今回、改めて焼豚を購入。価格は100g=590円ですが、予算に応じて適宜カットしてくれたり「脂身の多い部位・少ない部位」など希望に応じて提供してくれるのも嬉しいところです。
購入時は、まだ焼豚に熱があり、焼きたてであることが強く伝わってきます。持ち帰った後、カットしていただきましたが、食感はプリップリ。鮮度抜群なことがよく伝わってくる一方、しっかりとした味付け。甘さと塩味、そしてほのかな中華香辛料の味のバランスが秀逸で、一度食べるとヤミツキになります。 営業時間中の後半には売り切れてしまうこともあるので、確実に購入したい場合は事前予約するのがオススメです。