セブン店員、女性客の買い物をストップさせる…なんと50万円分 「友人に」語る女性に違和感…店員が通報、直感で詐欺阻止「怒って別の店へ行かないように」
埼玉県警浦和署は特殊詐欺・SNS型ロマンス詐欺を未然に防いだとして、さいたま市浦和区の武蔵野銀行北浦和支店と同市南区のセブン-イレブンさいたま大谷場店に感謝状を贈呈した。 詐欺でもいい、売ってくれ…女性に夢中の男性、セブン女性店長に懇願 女性の写真見せ必死…説得し詐欺阻止
武銀北浦和支店は9月11日、来店した80代女性が「息子から車の購入資金として200万円貸してほしいと言われたので、現金を持ち帰りたい」と話したことから特殊詐欺を疑い、連携して警察に通報した。対応した同支店の今野桜さん(22)は「あいまいなことを話されていた。詐欺を防ぐのも銀行の役目」。今野さんから報告を受けて警察に通報した同支店の高橋直子さん(48)は「防げてほっとした」と話していた。 セブン-イレブンさいたま大谷場店では9月16日、60代女性が来店し、50万円分の電子マネー購入を希望し、使用用途は「シリアにいる友人に送る」という説明をしたことから詐欺を疑い、警察に通報した。初めに対応したアルバイトの蔡雪敏さん(48)は「店長から詐欺には注意してと言われていたので気付けた」、店長の山岸広明さん(39)は「使用用途を聞くと怒って別の店へ行ってしまうこともある。優しく声をかけていきたい」と話した。
同署管内で発生した詐欺は今年、9月末までに35件で前年同期比26件減となっている。水際での防止は113件で、県下で最も多く防いでいる。同署の塚本英吉署長は「銀行やコンビニで多くの詐欺を防止していただいている。まちぐるみでやっていきたい」と語った。