映画『スタンド・バイ・ミー』が原点!デイトナ・インターナショナル 板花洋平さんのデニム語り
中学時代に映画『スタンド・バイ・ミー』を観て、デニムの格好良さと古き佳きアメリカの原風景に強い憧れを抱きました。 ▶︎すべての写真を見る それで、早速古着店で色落ちのブルーデニムを試着しましたが、まったく似合わなかった(笑)。それから、自分に似合うデニム、周りとはひと味違うデニムを探すようになっていきました。 上京して文化服装学院に入学してからは、主張の強いデザイナーズの加工デニムや細身のブラックデニムに傾倒した時期もあります。アメカジや渋カジを横目で見ながらも我流を貫き、社会人になってもそれは変わりませんでした。
でも、30歳を過ぎて入社した聖林公司で国産デニムの魅力に触れたのが転機となり、落ち着いたインディゴデニムの魅力に引き込まれました。 今では自分史で最もシンプルなブルーデニムをはきながら、その奥深さを噛み絞めています。飾り気がないのに個性が滲み出る。そんなデニムのはき方を日々模索中です。
板花洋平さんの「デニムの履歴書」
[1990年~]『スタンド・バイ・ミー』を観てデニムの格好良さを知る クリスを演じるリヴァー・フェニックスの普遍的だけどどこか味わいのある格好に影響を受ける。それを体現すべく、あれこれ定番デニムをはいて みるが、しっくりくるモデルには巡り会えず。
[2000年~]自分に似合うモード系デザインデニムをひたすら追求 10代後半~20代は、個性の強いデニムを追い求めた。お気に入りだったのは、メゾン マルジェラ(写真上左)などのデザイナーズや、立体裁断で仕上げたリーバイスレッド(写真上右)。
当時トレンドだったディオール オムのスキニーデニムには傾倒せず。ひと癖あるものをはきこなすのがテーマだった。
[2010年~]国産デニムの魅力を知る あらゆるデザインデニムをはき、食傷気味になっていた矢先に聖林公司に入社。
ジャパンメイドの美しさを知り、人生初の王道インディゴデニムを手に。以降日常的にはくようになる。
[2020年~]ホワイトデニムがプチリバイバル 40代に突入してからは、クリーンなホワイトデニムにも惹かれるように。写真のデニムは少しゆったりとしたノーティカのストレート。これに上品なシャツやジャケットを合わせて、大人っぽくコーディネイトするのが気分となる。 品田健人、鈴木泰之、高橋絵里奈=写真 長谷川茂雄=編集・文
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