後半戦のスタートは初のサンセットレースからスタート | スーパーバイク世界選手権 2024 第7戦 ポルティマオ プレビュー
市販車ベースのリッタースポーツバイクで争う世界最高峰の闘い「FIMスーパーバイク世界選手権(WSBK)」。全12戦の2024年シーズンもいよいよここから折り返しとなります。第7戦はポルトガルのポルティマオで8月9日(金)~11日(日)に開催。後半戦もJ SPORTSでの中継をお楽しみください。今回は第7戦・ポルティマオのレースプレビューをお届けしましょう。
第6戦・モスト(チェコ)はまたもや今季からBMWに移籍したトプラク・ラズガットリオグル(BMW)が3連勝!第3戦アッセンのレース2から10連勝という無双ぶりを発揮しており、すっかりBMWとラズガットリオグルのシーズンになっています。本当に強すぎますね。同じBMWワークス体制で走るマイケル・ファンデルマーク(BMW)がまたも表彰台を逃す状況でしたから(ファステストラップはレース2で獲得)、ラズガットリオグルの速さと強さが際立っています。
「FIMスーパーバイク世界選手権(WSBK)」の歴史において一人のライダーが無双するのはよくあることですが、今回のポルティマオでは新記録達成がかかっています。WSBKにおける連勝記録は12連勝が最高記録。これは近年も連勝が記憶に新しいアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)、ジョナサン・レイ(ヤマハ/当時カワサキ)によって達成されています。もし、ポルティマオでトプラク・ラズガットリオグル(BMW)が3連勝するとその記録が更新されることになるわけです。ラズガットリオグルは2022年のヤマハ時代にレース1とスーパーポールレースの2連勝をポルティマオで達成したことがありますが、3連勝は過去にありません。ただ、ポールポジションも取ったことがあるサーキットですから得意なコースであることは間違いないでしょう。
BMW&ラズガットリオグルの強さに続く第2勢力はドゥカティ。昨年までとは完全に立場が逆転し、今季はルーキーのニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)がチャンピオンのアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)を上回っている状況。バウティスタはラズガットリオグルからすでに104点もの差をつけられており、後半戦どれだけ頑張っても逆転チャンピオンに持っていくには非現実的なポイント差になりつつあります。ただ、日本のメーカー、ヤマハ、カワサキを差し置いてBMWとドゥカティが勢力図のトップ2を形成しているのは明らかです。