後半戦のスタートは初のサンセットレースからスタート | スーパーバイク世界選手権 2024 第7戦 ポルティマオ プレビュー
モストではレース1でダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が今季ベストリザルトとなる2位表彰台を獲得。アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)が3位とワークス勢だけではなくプライベートチームのライダーたちもその実力を見事に発揮しています。
第3勢力はヤマハでしょう。今季はジョナサン・レイ(ヤマハ)の電撃移籍で大きな戦力アップとなったはずでしたが、レイは開幕から信じられないくらいの大苦戦を強いられ、シーズン中盤にようやく3位表彰台を獲得。しかしながら、ホームレースであるドニントンパーク(イギリス)のスーパーポールレースでの表彰台ということで、本来の彼がいるべき位置を走れていないのが現実です。むしろ、モストのレース2で3位になったアンドレア・ロカテリ(ヤマハ)、4位になったレミー・ガードナー(ヤマハ)の方が目立っており、特にセカンドチーム体制ながら、レイを上回る結果を残しているガードナーの評価は急上昇していますね。
500ccクラスのワールドチャンピオン、ワイン・ガードナーを父に持つレミー・ガードナー(ヤマハ)は昨年から市販車ベースのWSBKに転向しました。Moto2でワールドチャンピオンになり、MotoGPクラスを1年経験してからの参戦でしたが、1年目は表彰台には登れず最高位は4位。しかし、今年はアッセンのレース2でWSBK初表彰台となる3位を獲得しました。シングルフィニッシュできる時とできない時でムラがありますが、アッセンとモストでは好結果を獲得できました。ドイツGPとイギリスGPでアレックス・リンスの代役としてヤマハからMotoGPにスポット参戦もしていますし、今まさにノリに乗っている状態です。
実はポルティマオは彼にとってMoto2で初のポールトゥウインを達成したサーキットであり、チャンピオンを取った2021年も3位表彰台を獲得。MotoGPでもポイントを獲得。さらには昨年のWSBKでもスーパーポールレースながらベストリザルトの4位を獲得とポルティマオはガードナーにとって良いことづくしのコースです。MotoGPでイギリスGPを走った後のガードナーの走りには期待したいところです。