「この子は強いよ」神取忍が認めた…格闘界のホープだったNØRIがプロレスに受けた衝撃「神取さんがRIZINでギャビと…こういうのアリなのか」《特別グラビア》
「神取さんがギャビと試合…こういうのアリなのか」
思い出したのがアイスリボン参戦の少し前、プロレスに初めて興味を持った時のことだ。 「RIZINを見ていたら、神取(忍)さんがギャビ・ガルシアと試合することになったと。体格が全然違うのに、こういうのアリなのかって思いました。神取さんはケガで欠場になったんですけど、代打の堀田(祐美子)さんが試合でいきなりロープワークをやり出して。“なんだこれ! プロレスラーってどんな人たちなんだ? ”と」 調べてみると、神取が率いる団体LLPW-Xには井上貴子もいた。どちらも“昭和の女子プロレス”を知る選手だ。プロレスの敷居を下げたアイスリボンとは逆のスタンス。それを学びたいと思った。 「昔の試合の動画を見ていると、今のプロレスと全然違うんですよ。この差はなんなんだろう、知りたいと思いました」 2023年、LLPW-X所属に。11月の井上貴子デビュー35周年記念イベントがプロレス復帰の舞台となった。神取、貴子が指導する練習で大変だったのは、プロレスの試合形式のスパーリングだ。 「当たり前ですけど、考えなくても自然に技が出るようにならなきゃいけないんです。動きが止まると“はいやり直し”って」
違いを知った“神取忍のラリアット”
試合では事前に対戦相手が分かるから、作戦を立てることができる。相手の技をこう切り返して、フィニッシュはこの技でと攻防を組み立てていくのだ。しかし道場ではいつスパーリングが始まるか分からない。相手もその場で決まる。 「そういう状況でも考えるより先に動いて、なおかつお客さんに伝わる闘いを見せないといけない。特に新人はできる技も受けられる技も少ない。そんな相手とやってどう面白くするかもプロレスの大事なところかなと」 貴子からは常に「お客さんのことを考えないとね」と言われる。神取には「受ける時はしっかり受けなさい」と教わった。練習中、神取のラリアットを受けたことがある。それまでに喰らったラリアットとは別物だった。 「“軽くね”っておっしゃってましたけど、凄く痛いんです。痛いのに、でもケガはしないようにかけてくれているのも分かりました」
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