顔より大きなせんべいも…名古屋・熱田神宮近くに誕生『あつたnagAya(ながや)』地元待望の商業施設で“逆襲”へ
熱田神宮はコロナ禍前の2019年には、およそ740万人の参拝客が訪れた東海地方屈指の観光名所で、その観光客の流れを周辺に広げようと「あつたnagAya」が誕生しました。 「あつたnagAya」には、熱田にゆかりのあるお店も多くあります。名古屋名物・手羽先の店として知られる「風来坊」は実は、1963年に熱田区で誕生したお店です。
「元祖手羽先から揚げ」の「元祖の店」ということで、創業当時の製法で作った「もも焼き」を復刻しました。素焼きの鶏の香ばしさが自慢です。
「あずき茶屋」を運営するのは、1949年に熱田で創業した和菓子店「亀屋芳広(かめやよしひろ)」です。
通称「あんこの番人」と呼ばれる職人達の手で、10種類以上のあんこを作り分けています。 ここだけでしか食べられないメニューで、甘さを抑えた団子専用のあんこをたっぷり乗せた団子セット「あずき茶屋セット(税込600円)」は、もちもちの団子と滑らかで上品な甘みの餡が絶妙のバランスです。
団子も、岐阜県産の米粉などを使って工場でイチから蒸して作った本格的な団子です。 亀屋芳広の代表取締役 花井芳太朗さん: 「生地を投入して、串が刺さった状態で出てくる機械を買いました」
この店舗のためだけに、新たな設備も導入していて、店への情熱が伝わってきます。
花井さん: 「初めてあずき茶屋、亀屋芳広を知った人がたくさんいらっしゃると思いますので、ひとくち食べていただいた時に亀屋芳広やあずき茶屋のことを知っていただいて、また来ていただけるようなお店になることが、観光客が増えるきっかけになればいいかなと思っています」 地元・熱田への強い思いがある店はほかにもあります。その1つが「妙香園(みょうこうえん)」です。
1916年に創業し、100年以上続くお茶の老舗で、店頭にはほうじ茶のいい香りが漂っています。
支店はいくつもありますが、「あつたnagAya」の店舗では、初めてイートインスペースを設けました。 自慢は、看板商品のほうじ茶を牛乳で割った「ほうじ茶ラテ(660円税込)」です。