休んでも疲れが抜けません……それって、もしや副腎疲労? 症状チェックと自分でできる対策。
[副腎疲労に対抗する、自分で始められる生活習慣を!]
(食事)バランスのいい食事を基本に、旬の食材を積極的に食べる。
栄養は、ビタミンCやB、マグネシウムを意識しながらバランスのいい食事で。ほかにも伊藤さんは、旬の食材を意識的に摂ってみるといいという。 「その季節に体に必要な食べ物はその季節に取れるもの、という昔ながらの考えはやはり理に適っているものです」 夏目前の今の季節なら、例えば空豆や枝豆がおすすめだ。 「良質なタンパク質は副腎で作られるホルモンの原料となります。さらには豆に含まれるセロトニンは自律神経を調節してくれる働きもあるので、積極的に食べるといいと思います」 旬の食材は手頃な価格なのも魅力だ。
(運動1)運動は気分転換程度のもので。 そして、ちょっとだけ頭を使う。
運動はストレスの軽減に有効だが、それをノルマにすると今度はそのことが逆にストレスになってしまう。 「激しい運動だとより疲れてしまうので、気晴らし程度に散歩するくらいの運動が副腎疲労の人にはいいでしょう」 その際に、伊藤さんが教えてくれたちょっとしたコツが“タスク歩行”という考え方だ。どんな歩き方か? 「例えば歩道の同じ色のブロックの上を歩くなど、あるルールを設けます。すると脳の前頭前野が活性化し、よりストレスを軽減してくれます」 タスク歩行は、電信柱の何本分の間だけ早歩きで歩くなど、どんなルールでもOK。自分なりに工夫してみよう。
(運動2)仕事で縮んだ筋肉を伸ばし、脳をリラックス状態にする。
ストレスがかかると緊張する抗重力筋をストレッチで伸ばしてあげることも、副腎疲労には有効だ。 「ストレッチをすると硬くなった筋肉が緩み、交感神経の興奮も緩んで、相対的に副交感神経が優位になります」 下に紹介した3つのストレッチは、ことデスクワークなどでガチガチになりやすい抗重力筋にアプローチする。 「パソコンに向かっている姿勢は常に抗重力筋を収縮させている状態になるので、ストレスを感じていると脳が錯覚します。そこで、この3つをゆっくり伸ばしてあげると、今度は逆に脳がリラックスしたと感じるわけです」 胸鎖乳突筋のストレッチで首伸ばし。 両手の掌を顎の下に当て、ゆっくり顎を押し上げる。顔が上に向いた状態で5秒キープ。