「犬のウンチ」はトイレに流す? 流さない? 意見まっぷたつ「大丈夫です」「見事に詰まりました」…どうするのが正解か
「犬のウンチはトイレに流したらダメなの?」という疑問がSNS上で話題に。 「流しても良い」「流したら詰まった」などさまざまな意見が寄せられていますが、いったいどちらが正解なのでしょうか。 【写真】トイレタンクに紙ロール詰め込まれ、2フロア水びたし「損害額500万円以上」店が映像公表「名乗り出て」 「犬のフンをトイレで、何十年と流してますが大丈夫です」「中型犬のフンを流しているけど詰まったことはない」という人もいれば、「人間の便とは成分が違うので、フンが固まって配水管が詰まる」「トイレにながしてて、見事に詰まりました」と、トラブルに見舞われた人も。 他方、「浄化槽の点検でダメだと言われた」「犬のウンチは流してもいいけれど、猫のは水に溶けないからダメらしい」と条件によって異なると言う人も。 そのなかで有力となった意見が「自治体によってちがう」。真偽を「日本下水道協会」にたずねたところ、まさに「自治体による」もので、「下水処理については各自治体で対応が異なります」とのお返事でした。 実際、調べていくと、「もやすごみ」扱いもあれば、下水道で流すことを推奨する自治体のどちらもありました。 例えば兵庫県神戸市ではペットのフンについては「市では収集できません」「砂などを除去してトイレに流してください」、お隣の西宮市では「もやすごみの日に出してください」「ペットの糞や猫の砂は、もやすごみとして収集します(二重の袋などに入れるなど工夫をしてください)」と公式ホームページで呼びかけています。 今回は、流せない「西宮市 上下水道局 下水計画課」と、流せる「神戸市 建設局下水道部」にそれぞれ理由を聞きました。
【西宮市】フンを流せない理由は?
まずは、ペットのフンは「もやすごみ」に出すというルールの「西宮市 上下水道局 下水計画課」は、フンをトイレに流せない理由を「人間のふん尿には含まれない砂や石が混在したフンを流してしまうと、下水管が損傷する可能性があります」と説明。フン自体ではなく、含まれている石や砂に問題があるようです。 「市の管理する公共下水道(道路の下などに埋設した下水管)より、個人で管理される排水設備(宅内の排水管)の方が管の太さが小さく、猫砂等を流してしまいますと詰まる可能性が高いことからも、下水道には流さないようにお願いしております」。現時点では、フンによって詰まってしまった等のトラブルは確認されていないそうです。