足を振って力みを取れば、むくみも冷えも解消する【40代、50代・痛みも疲れも「脱力」で解消! ③】
「簡単そうに見えますが、膝が硬くなっている人は、できない人が多いんですよ。しばらく続けていると、自然と膝から下の力が抜けて、スムーズにできるようになります。足は左右どちらから行ってもかまいません」 《足を左右に振る「脱力スワイショウ体操」》
【1】 左足で立ち、右足を少し床から上げる。よろける場合は椅子の背やテーブルなどに手をついて、体を安定させる。足を左右に振るので、足が家具にぶつからないように注意して。
【2】 右足を左斜めに放り出して、元に戻す。今度はボールを蹴るような要領だ。これを1分ほど繰り返す。同様に右足で立ち、左足を右斜め前に放り出す。これを1分ほど繰り返す。 「この体操では、ふくらはぎと同時に、一日中靴を履いて縮こまっていた足裏や足の指を開放して緩める効果があります。 これらを一定のリズムで繰り返すことで、脳がリラックスした状態になり、膝下だけでなく、全身の脱力にもつながります。座りっぱなしで脚がだるくなったときに行ったり、筋トレやランニングなどで脚や足を使ったあとの整理体操に組み込むのもいいでしょう」
【教えてくれたのは】 鈴木亮司さん パーソナルトレーナー。「頑張らない筋トレ『体芯力®』」パーソナルトレーナー、日本体芯力協会会長、認知動作型トレーニング指揮者、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定トレーナー。高校卒業後、トレーナーの専門学校入学とともに格闘技を始め、総合格闘技やK-1などで活躍。選手引退後の2010年、トレーナー活動に専念。東洋医学や武術を研究し、体育学の権威である東大名誉教授・小林寛道氏による理論の裏付けを得て、独自の「体芯力」を考案。プロのアスリートから90歳以上の高齢者まで数多くのパーソナルトレーナーを務める。著書に『「脱力」はなぜ体にいいのか』(青春出版社)など多数。 撮影/フルフォード海 取材・原文/山村浩子