俳優・赤塚真人さん逝去 「食道がん」の初期症状やセルフチェック項目とは?
すぐに病院へ行くべき「食道がんの初期症状」
ここまでは食道がんの初期症状を紹介してきました。 以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。 ・胸や背中の痛み、体重減少などの症状を認める場合は、消化器内科へ 食道がんの初期段階では、あまり自覚症状を持たないケースがほとんどです。がん病変そのものが進行すると、「食べ物を飲み込むときに、胸がチクチクと痛む」「熱いものを飲むときにしみる」「食べ物がつかえる感じがして、うまく飲み込めない」などといった症状が出てくるようになります。また、がん細胞が周りの臓器やリンパ節にまで広がって波及してしまうと、胸の奥や背中に痛みを感じたり、痰に血が混じったりするようになり、さらには食欲の減退や体重減少といった徴候が見られる以外にも声のかすれなど多種多様な症状が現れてきます。したがって、物が飲み込みにくくなる、あるいは胸がつっかかって違和感を覚える、そして自分の声質に異常があった場合には、消化器内科もしくは消化器外科を受診しましょう。
受診・予防の目安となる「食道がん」のセルフチェック法
・物のつかえ症状がある場合 ・胸の痛みがある場合 ・背部痛がある場合 ・血痰がある場合 ・食欲がなくなる場合 ・体重減少がある場合
食道がんを早期発見するポイント
食道がんが進行すると、リンパ節や他臓器にまで転移してしまうために、早期発見、そして早期治療に繋げることが大切です。喫煙や飲酒は全体的にがんの発症に関係があるといわれていますが、食道癌に限っては他のがん疾患以上に、これらのリスク因子が発症に大きく関係していると考えられています。毎日3合の飲酒を続けた際には、食道がん以外のがんの場合は発症リスクが約1.6~1.7倍程度であるのに対して、食道がんでは同量の飲酒によって約5倍もリスクが上がるといわれています。毎日の生活の中で出来る限り節酒・禁煙するよう心がけましょう。 食道がんは早期発見して早期的に治療ができれば、比較的良好な予後が得られることが期待できるので、定期的に健康診断を受けましょう。