個人投資家の新たな相談先、生涯のパートナーにもなる“IFA”とは?【老後の大切なお金の一番安全な増やし方】
個人投資家の新たな相談先「IFA」
近年、資産運用の新たな相談先として普及し始めているのが、IFA(独立系フィナンシャル・アドバイザー)です。 IFAの最大の特徴は、特定の銀行や証券会社からは独立した存在で、中立的な立場でアドバイスができることです。 金融機関の担当者は、販売のノルマが課せられていたり、特定の商品を売る必要があったりと、会社の都合に左右されてしまう面があります。これは投資家にとって明らかなデメリットです。 一方でIFAは、金融機関のように商品販売の予算や締め切りなどの会社都合に縛られることがなく、投資家の視点に立った提案が可能です。 IFAは資産運用などの金融サービスを提供する専門家であり、アメリカではすでに社会的に広く認知されています。
ノルマに縛られない顧客本位のアドバイザー
日本でもアメリカでも、IFAが直接お金や資産を預かるのではなく、IFAが契約している証券会社が投資家のお金や資産を預かり、IFAは商品提案やフォローに徹します。投資家がIFAの提案に沿って投資をしたい場合は、IFAが契約する証券会社で取引を行うことで、IFAにも収入が入る仕組みとなっています。 IFAとして活動するには、証券会社と金融商品仲介契約を締結したIFA法人(金融商品仲介業者)に所属するか、直接個人で金融商品仲介業者の登録を行った上で、証券会社と金融商品仲介契約を締結することが必要です。 いずれの場合でもIFAは、金融商品仲介契約を結んだ証券会社を取引のプラットフォームとして利用しながら、資産運用・資産管理をお手伝いします。 重要なことは、IFAは特定の証券会社と金融商品仲介契約を結びますが、社員というわけではありません。基本的には独立した立場で活動し、ノルマがあるわけでもありませんし、特に会社都合による転勤がなく、個人投資家と長いお付き合いができるのが大きな特徴です。 そういう意味で、IFAは「生涯の資産パートナー」になれる存在だと私は信じています。 西崎努(にしざきつとむ)/リーファス株式会社 代表取締役社長。2007 年に日興コーディアル証券(現SMBC 日興証券)に入社、CFP 資格も保有する全国トップセールスとして活躍し、シンガポール・ロンドンでの海外研修も経験。2017 年4月に独立し、リーファス株式会社を設立。同年10 月に金融商品仲介業の登録を受ける。金融商品の仕組みはもちろん、運用実務、大手銀行や証券会社の販売手法まで熟知したアドバイスが好評。投資で悩んでいる人たちの駆け込み寺として、リタイア期前後や高齢期の投資家を中心に相談が殺到。無駄と不安をなくす投資の見直しで多くのシニア世代のお金を守り、預かり資産はわずか2 年で60億円を超える。仕組みがわかりにくい金融商品、コストが割高な商品が売れすぎる日本の現状を問題視し、本当に安心して老後資金を守るための情報発信を続けている。日経新聞、楽天証券サイト「トウシル」などメディアへの寄稿多数。
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