【解説】新型コロナとインフル同時流行? 新たな変異株「JN.1」とは 被災地でも患者数増…対策は?【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
新型コロナとインフルエンザの患者数が、どちらも増加しています。そこで、31日の#みんなのギモンは「コロナとインフル同時流行?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に詳しく解説します。 ●変異株JN.1 感染力強い? ●いつまで続く? 対策は
■新型コロナとインフルエンザ同時流行か?
新型コロナウイルスとインフルエンザの患者数が、どちらも増加しています。 厚生労働省によると、1月21日までの1週間に、全国の定点医療機関から報告された「インフルエンザ」の感染者数は、1医療機関あたり17.72人と、前の週の1.36倍となりました。インフルエンザによる学級閉鎖も2205施設と、かなり多くなっています。 一方で、「新型コロナウイルス」の感染者数も、1医療機関あたり12.23人と、前の週の約1.36倍となりました。新型コロナは9週連続で増えていて、1医療機関あたり10人を超えるのは、去年9月以来となります。
■世界的に急速に拡大…新たな変異株「JN.1」とは?
新型コロナウイルスについては、新たな変異株「JN.1」が拡大しています。 まず、「JN.1」とは、どのような変異株なのでしょうか。 「JN.1」は、オミクロン株から派生した新しい変異株で、現在、世界的に急速に拡大していて、WHO=世界保健機関は先月、「注目すべき変異株」に指定しています。 日本でも、国立感染症研究所によると、「JN.1」の割合が先月から急激に増え始め、1月1日からの第1週では、検体のうち「JN.1」が19.6%検出され、最も多くなっています。推定では、今週にも40%を超えるのではないかとみられています。 厚生労働省は、「JN.1」の感染割合が高くなっているとして、「今後も注意が必要だ」としています。
■新たな変異株「JN.1」の特徴は…感染力が強い?
この変異株「JN.1」は、感染力や症状など、何か特に注意した方がよい特徴はあるのでしょうか。感染症・呼吸器疾患が専門の加藤哲朗医師に聞きました。 加藤医師によると、JN.1による感染では、これまでと違う何か特別な症状があるわけではないということです。これまでと同様に、「発熱・せき・のどの痛み」などの症状があります。 一方で、ウイルスの構造が変異していることによって、感染力は強くなっているといい、免疫回避能力が、以前より上がっているということです。 また、以前に新型コロナの別の株に感染した人でも、再びかかる可能性があるということで、感染が拡大する要因の1つではあると話していました。