西日本指折りのラーメン激戦県、京都。ラーメン官僚が今推す背脂醤油、担々麺、冷めん
米酢、醤油、自家製マヨネーズに加え、鶏ガラスープをも駆使して創り上げるタレ(スープ)は、快楽中枢の扉を強引にこじ開けるだけのコク深さとパンチの強さを具備。「冷やし中華」のタレと同様の位置づけを担うパーツでありながら、飲み干さない人は皆無に近いほど卓越した出来映えを誇る。 コシが強くモッチリとした太麺も、タレと肩を並べるほどの存在感を備えながら、タレの魅力を引き立たせる役割をも見事に演じ切る逸品。ビジュアルこそ、シンプルな冷やし中華のように見えるが、その味わいは唯一無二。是非、一度ご賞味あれ! 中華のサカイ 本店 住所:京都市北区紫野上門前町 92 営業:11:00~16:00(L.O.14:45、土日祝15:30)/17:00~21:00(L.O.20:30) 定休:月曜
名店④ 伝統的な京都ラーメンを提供する新店「麺屋 EDITION京都本店」
最後にご紹介するのは、「麺屋 EDITION京都本店」。 ここ最近、京阪七条駅周辺エリアのラーメンシーンが活気付いている。2024年に入ってからも1月に「札幌ラーメン 柳」、2月に「RAMEN KATAMUKI」が立て続けに開業。そんな中、5月1日、京阪七条駅4番出口のほぼ目の前にオープンしたのが「麺屋 EDITION京都本店」だ。 「麺屋 EDITION」は、9月30日に木屋町に2号店、10月11日には滋賀県草津市に3号店をオープンするなど、破竹の勢いを見せている。
それもそのはず、同店は、動物系スープに背脂を合わせた「背脂醤油ラーメン」と、背脂醤油ラーメンのカエシを濃口醤油に替えた新福菜館の趣漂う「ダークサイド」という、2種類の伝統的な京都ラーメンを提供する、まさに京都ラーメンの新たな「アイコン」としての役割を担う店だからだ。 力強いカエシが食べ手に鮮烈な印象を刻む「ダークサイド」の人気も根強いが、初訪問時に召し上がっていただきたいのは、同店の基本の味として位置付けられている「背脂醤油ラーメン」。