医師に聞く40代50代の健康管理、3つの鉄則。
\ 鉄則2/ 〝点ではなく線〞で診てもらえるかかりつけ医をもつ。
かかりつけ医をもつことも重要。 「健康診断もそうですが、毎回同じ医療機関にかかれば症状や検査結果も蓄積されて比較ができます。〝点ではなく線〟で診ることができるため、より的確なアドバイスが行えます」 健康診断を受けたり、職場や自宅近くで風邪をひいたときもかかりやすいクリニックを、まずは候補に。 「もし今、持病などで通っていて気軽に相談できる医療機関があるなら、内科に限らず、そこをかかりつけ医に。何かあったときは必要に応じて、専門医を紹介してくれるはずです」 今後〝長く付き合っていく〟という視点で選ぶことも大切。 「治療を進めるためには、患者さんの話に耳を傾けて総合的に判断する必要があります。相性もあると思いますが、話しやすく、一方的に決めつけず、説明がわかりやすい医師のほうが長く付き合えると思います」
〈 かかりつけ医の選び方 〉
●内科に限らず、自分がよくかかる科をかかりつけ医にしても。 ●敷居が高くなく、話しやすく説明がわかりやすい。 ●結論をすぐ出さず、患者の話に耳を傾けてくれる。 ●自宅や職場の近くなど、通いやすい場所、条件下にある。 ●必要に応じて、ほかの専門医療機関や専門医を紹介してくれる。
\ 鉄則3/ 体重、尿や便に急激な変化がないか日々観察。
毎日、家でできる体調観察は? 「自分でわかりやすいのが体重。更年期以降、食が細くなったり、代謝が落ちて多少体重の変動はあるかもしれませんが、何も心あたりがないのに短期間で急激に減る、増えるは黄信号。さまざまな病気のリスクになりますし、何らかの疾患が隠れている可能性もあるので一度受診を」 尿や便も状態や色、回数や頻度など、普段と違う変化がないか注意。 「排尿時に痛みや残尿感などがあれば、膀胱炎の可能性もあります。極端に便が細いときや便秘や下痢を繰り返すときなどは、念のために大腸がんの検査をすると安心です」 ほかにも、日常の健康観察に忘れずに取り入れてほしいのが、乳がんのセルフチェック。 「乳がんは唯一、自分で発見できるがん。月に一度、乳房の状態を鏡で見る、指で触れてしこりがないか確認する方法を実践してほしいです」