政権崩壊のシリア 難民帰還に期待も混乱続く ゴラン高原の緩衝地帯にイスラエル軍侵入
All Nippon NewsNetwork(ANN)
アサド政権が崩壊したシリアでは、国外に逃れていた多くの難民が期待を寄せて帰還を始める一方、国内では混乱も続いています。 9日、隣国のレバノンにあるシリア国境の検問所からは数百人のシリア難民が多くの荷物を抱えて帰還していきました。 首都ダマスカスに入った反体制派は夜間外出禁止令を出すなど治安の維持に乗り出す一方、アサド政権支持者が残るとされる地中海沿岸の都市への進軍を準備しているとみられています。 一方、イスラエルは8日、シリア国内の化学兵器工場やミサイル基地を空爆したとシリアの人権団体が伝えているほか、境界を巡って係争中のゴラン高原で緩衝地帯に軍の部隊を進入させるなどの動きを見せています。 また、北部ではトルコが支援する反体制派「シリア国民軍」がクルド人主体の「シリア民主軍」支配下の街を制圧するなど、シリア国内でアサド政権以外の勢力争いも続いています。
テレビ朝日