台湾周辺で通信用の海底ケーブル損傷 台湾側“中国当局が関与した可能性も”
今月3日、台湾周辺で通信用の海底ケーブルが損傷していたことがわかり、台湾側は中国当局が関与した可能性もあるとみて調べています。 台湾の海上保安庁にあたる海巡署によりますと、今月3日、通信会社から北部・基隆沖で通信用の海底ケーブル4本が損傷したと通報がありました。 台湾内での通信に影響は出ていませんが、海巡署は船舶の運航情報やレーダーなどから、周辺海域を航行していたカメルーン船籍の貨物船が損傷させたとみて調べています。 また、船の寄港先となっている韓国にも捜査への協力を依頼したということです。 この貨物船は香港の会社が所有し、乗組員7人はすべて中国籍だったことなどから、海巡署は、中国当局が武力攻撃に至らない「グレーゾーン」戦術としてケーブルを意図的に損傷させた可能性もあるとして、警戒しています。