ティッシュをポケットに入れたまま洗濯をしてしまった……。洗濯機が故障する原因になる?
洗濯機を回す際、うっかりティッシュペーパーをズボンのポケットに入れたままにしてしまった経験がある人も多いでしょう。そのような場合、洗濯物についたティッシュペーパーを取り除く必要性が生じますが、洗濯機そのものには何かしらのダメージがあるのでしょうか。 【表】洗濯機は何年?家電の「寿命」一覧 「All About」ガイドで、企業の製品開発のお手伝いやPR支援等も行うコヤマタカヒロが回答します。 (今回の質問) ティッシュをポケットに入れたまま洗濯をしてしまったのですが、洗濯機が故障する原因になりますか? (回答) 排水ホースや排水口、フィルターにバラバラになったティッシュのカスがつまらないようにしっかりと取り除きましょう。 どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
◆排水口が詰まる・洗濯が止まる恐れも
ズボンのポケットの中にポケットティッシュを入れっぱなしで洗濯すると、ティッシュが粉々になって、衣類に張り付いたり、排水口が詰まることがあります。さらに量が多いと排水エラーになって洗濯が止まってしまうことも。これは、ティッシュペーパーが水に溶けない性質のため、洗濯後の排水やすすぎの段階で詰まってしまうためです。 エラーが表示されて、洗濯中に止まってしまった場合は、洗濯槽から衣類を取り出し、できる限りティッシュを取り除いたうえで、排水ホースや排水口に詰まっているティッシュを除去しましょう。なお、縦型の洗濯機の場合は、あえて注水することでティッシュを浮かせて除去することもできます。ドラム式の場合はこの方法が使えないため、手で取り除く必要があります。 衣類を取り出したあとは、槽洗濯コースなどで空運転して、詰まっているティッシュがないか、しっかりと確認しましょう。洗濯が無事終わっている場合でも、排水ホースの中や排水口のチェックとテスト運転は必須です。
◆衣類に付着したティッシュはどうやって取る?
なお、衣類に付着したティッシュのカスは乾燥させた方が取りやすくなりますが、そのまま洗濯機の乾燥機能を使うと、フィルターが詰まる可能性もあるので要注意です。 室内干しで自然乾燥させたあとで、ガムテープや粘着クリーナー(コロコロ)などを使って、取り除くのがおすすめです。 この記事の筆者:コヤマ タカヒロ 1973年生まれ。家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。米・食味鑑定士の資格を所有。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。
コヤマ タカヒロ