アマボク問題で告発団体が臨時総会開催による法的手段で山根会長の除名要求
連盟の臨時総会の開催をt請求するためには、会員の5分の1以上の議決権が必要になり、開催には山根会長の承認と過半数の賛同が必要になる。そこで臨時総会の動議に3分の2が賛同すれば、除名決議を通すことができる。現在の正会員の総数は、理事が30人、都道府県連盟の会長が47人いて、全77人中、39人が賛同すれば臨時総会を開催できる。もし開催要求を拒否された場合は、一般社団法人の規約にしたがって、臨時総会の開催を監督団体に訴える考えでいるという。 現在、21の都道府県連盟が、山根会長への退会要求書を各連盟の会長名で提出しており、今回の告発状に添付されている。開催請求には十分の数で開催に必要な過半数も確保できそうだが、問題は、除名決議を通すための3分の2の議決を確保できるかどうか。開催には山根会長の承認が必要で、3分の2の賛成票を確保するには、単純計算で52票が必要になる。 理事の30人が、除名反対に投票するとなると、かなり困難な数字ではあるが、一連の報道により、山根会長の反社会的勢力との関連性が明らかになってから、ここまで静観していた複数の都道府県連盟からも、同様の退会要求書が届き、今後、インターハイ終了後には、各都道府県連盟で総会が行われ、さらに賛同する連盟が増えるものと考えられている。また理事の中からも反旗を翻す人間が出ることを期待している。 日本ボクシングを再興する会は、除名決議を通すために必要な票数は得られると期待しており、法的に山根体制を退陣へ追い込む考えだ。再興する会は、8日に都内で記者会見を開き、ここまでの告発にいたる経緯を説明すると共に新たな告発材料を提示する方針だという。山根会長退陣へのXデーが迫ってきた。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)