山口すず夏は3回目の最終予選会で61位 「LPGAに戻りたい思い強く」
◇米国女子◇Qシリーズ・ファイナルクオリファイイング(最終予選会) 最終日(10日)◇マグノリアグローブGC クロッシングコース(アラバマ州)◇6664yd(パー72) 【画像】通過者たち恒例の記念撮影 山口すず夏は5年ぶりの最終予選会を通算2オーバーの61位で終えた。来季のレギュラーツアー出場権を得られる25位タイ入りを逃したが、8日(日)の第4ラウンドまでを回り切ったことで、下部エプソンツアーの出場資格「カテゴリーC」に入る。 悪天候により2日にまたがった最終ラウンドは「74」。再開ホールの前半16番で7mのバーディパットを沈めた後、スコアを2つ落とす結果となり、「4m、5m以内のパットを全然決められなかった。結構パターに苦しめられた1週間だった」と90ホールを振り返った。10月の2次予選会を23位で通過。2019年以来3回目のフィールドで旧知の仲間との再会を喜びつつ、「楽しかったですけど、結果がすべてなので悔しいです」と話した。
2021年末に米ツアーのカードを失い、22年の出場は4月「ロッテ選手権」だけ。23年は世界ランキングポイント対象試合でプレーできず、今年も春先までオーストリア等で6試合に出ただけだった。夏場以降は日米ツアーの予選会に専念。11月に日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストで3回目の挑戦で合格(プロテスト受験は4回目)にこぎつけた。 下部ツアーを中心に国内でもプレーできる環境が整った一方で、「まだはっきりと決まっていないですけど、自分としてはアメリカでやりたい気持ちがすごく強い」と明かした。「LPGAツアーに戻りたい思いがより強くなりました。こっちで活躍したいのは間違いない」。ルーキーイヤーの19年に1試合だけ出たエプソンツアーへの参戦に前向きだ。
順延された一日を含め、6日間を戦い「1年間を通して試合に出ることができていなかったので、今回もちょっと準備不足もあったかな」と肌で感じた。「1年しっかり上位で戦い続ける気持ちと精神力、体力をつけないといけない」。戦える体をもう一度つくって次の主戦場に向かう。(アラバマ州モービル/桂川洋一)