スズキ「アルト」のワンメイクレースが面白い! 14台がバトルする東北660「HA36カップ」開幕…接戦を制した勝者はだれ?
2クラス:47号車椎名が3位スタートから嬉しい優勝
そして2ペダル車の2クラス。速さがMTと変わらないのはすでに実証されており、車両価格の安さもあり台数がどんどん増加している。その中でも注目したいドライバーは113号車 阿部優翔だ。 マイカーのホンダ「S660」でターボGPにフル参戦しつつ、2023年はレンタル車両で東北660選手権の4クラス、また助っ人として東北660耐久レースにもエントリー。今シーズンはHA36カップの初年度にチャンピオンを獲得したマシンを預けられ、練習走行から2023年の覇者である8号車 猪又真輝を上まわるタイムを連発した。 予選も猪又と約0.01秒差でポールポジションをゲットし、熱田と同じく初参戦での優勝を達成するかと思われた。しかし決勝は序盤でポジションを落としてしまい、3番手からスタートした47号車 椎名栄一郎が独走する。結果としては阿部と猪又に大きな差を付けて嬉しい初優勝。初年度から蓄積したノウハウがついに実を結んだといえるだろう。 なお準優勝は阿部で、3位が猪又。予選タイムを見る限り3台の実力は伯仲しており、誰が勝っても不思議ではない状況だ。第2戦は10月27日のエビスサーキット西コース。冒頭で書いたとおり戦闘力の差がないだけに、勝利にはウデとデータが欠かせないレースだ。約3カ月のインターバルを有効に活用して、次戦で表彰台の真ん中に立つのは誰だろうか?
佐藤 圭