2月4日から暦の上では春の始まり『立春』。1年でもっともストレスを感じやすいこの季節、積極的に取り入れたい食材とは…二十四節気別<暮らし方><養生><旬のもの>
「二十四節気」とは中国で誕生した旧暦(太陰太陽暦)で、1年を約15日ごとに24等分した季節の名称のこと。この連載ではその二十四節気に沿った過ごし方や備え方、旬の食材を、漢方コンサルタントの櫻井大典さんが紹介します。「二十四節気は不調を防ぎ、日々をより豊かに過ごすための“知恵”の結晶」と語る櫻井さん。今回紹介する季節は「立春(2/4~2/18頃)」です。 【画像】女性にとってうれしい効果がある「菜の花と卵の炒めもの」のレシピはこれ! * * * * * * * ◆立春(りっしゅん) 2/4~2/18頃 暦の上で春の始まり。 “季節を分ける”という意味の「節分」の翌日にあたり、梅の開花が春の訪れを告げます。 寒い日が3日つづいた後に暖かい日が4日つづいて、これがくり返されることをいう「三寒四温(さんかんしおん)」は、ちょうど2~3月の気候を表す言葉。 これから大気中の「陽気=エネルギー」が増え、暖かい日も増えていきますので、心身ともにゆっくり春へと切り替えていきましょう。
◆中医学的 立春の暮らしかた ・心と身体の状態 まだまだ気温の低い日がつづきますが、暦の上では春の到来―。 五行の陰陽でいうところの「陰気」が減り、エネルギーとなる「陽気」が満ちていくので、少しずつ力がみなぎるのを感じる人も多いのではないでしょうか。 一方で、大きな季節の変わり目であるこの時期は、陰から陽へと転じていく変化ゆえ、心身ともに不安定になりやすい傾向があります。 イメージとしては、まだまだ冬眠から目覚めたばかり。これから暖かい日も増えていきますので、春の陽気に身体が慣れることで、少しずつ落ち着いていくはずです。 ・起こりやすい不調 中医学では、自然現象のひとつ「風」が邪気に変化した「風邪(ふうじゃ)」による不調が出やすい時期です。 「風邪」は冷えや熱、乾燥といったほかの邪気を連れて体内に入り、風邪(かぜ)・めまい・頭痛などの不調をもたらします。 花粉症も、この「風邪」が花粉と一緒に身体に入り込んだことにより起こる症状のひとつ。頭痛や鼻水、目のかゆみなど、人間の上半身と関連のある部位を狙う「風邪」ゆえの症状が見られることでしょう。 また春は、じつは1年でもっともストレスを感じやすい季節。とくに立春の頃は、不眠・寝つきの悪さ・憂うつ・気分の落ち込みなどを感じやすくなります。
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