落合博満氏「全12球団がポスティングを認めているわけじゃない」佐々木メジャー挑戦に見解
現役時代にNPB最多の3度の3冠王を獲得した元中日監督の落合博満氏(70)と元DeNA監督の中畑清氏(70)が24日、TBS系「サンデーモーニング」のスポーツコーナーにご意見番として生出演。今オフにポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指すロッテ・佐々木朗希投手(23)について言及した。 番組では17日にZOZOマリンスタジアムで行われたファン感謝イベントに佐々木が登場し、正式にメジャー挑戦することが決定してから初めて公の場で、決意表明するスピーチの様子を紹介。 落合氏は「これはね、本人がいくら行きたいと言っても球団がNOと言ったら行けないシステム。あくまでも球団の返事ひとつなんですよ。だから12球団の全部がポスティングを認めているわけじゃない。球団がどう考えるかっていうことで今回の佐々木の場合は、ロッテ球団が行ってもいいですよって後押しをしてくれたから行けるんであって、それでなかったら行けないわけですから」と解説。 その上で「だから佐々木はこうやって行くっていうことを球団がオッケーしたんだからアメリカで頑張ってきてもらいたいなとは思います」とエールを送った。 同局の駒田健吾アナウンサーから、佐々木は契約金や年俸総額が制限され、マイナー契約しか結べない「25歳ルール」での移籍となることについて見解を問われた。これに落合氏は「マイナー契約だろうがなんだろうが、彼はアメリカで野球をやりたいという大前提のもとなんで、それは一切関係ないと思います」と述べた。 一方、中畑氏は「ポスティングシステムそのものを考えなきゃいけない時代に入ってきている。球団の承認があればオッケーなんですけど、それってどうなのってところがある。前もって約束事にそういうのがあるのかなということを疑う雰囲気がある。そういう空気をなくすためにも、できれば25歳まではポスティングではなくて自由に行けますよっていう日本だけのルールを新しく作るべきじゃないかな」と指摘した。 続けて「その方が明確に胸張ってよし頑張って行ってこいよって背中を押せると思う。今の段階では、私はまどろっこしいし、お金の問題も関わってきてメジャーがつくり上げたシステムなんだけど、日本流の世界をつくってほしいなというのが私の中の大きな期待ですね」と持論を展開した。
東スポWEB