マイアミGPでは7位入賞を果たした角田裕毅／Red Bull Content Pool

2024年第6戦マイアミGPの結果を受け『F1』公式が同レースのパワーランキングを発表している。ビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅は、20人中2番手タイという高評価となった。 【動画】角田裕毅、マイアミGP粘りのロングスティント中にセーフティーカー…ピットインを終え大幅ジャンプアップに成功！ マイアミで角田は予選で今季4度目のQ3進出を果たす。決勝では10番グリッドスタートとなり、第1スティントはミディアムでのロングスティントを選択。前方のメルセデス勢を追いかけつつ、粘りの走りを続けた。 すると28／57周目のターン3でローガン・サージェントとケビン・マグヌッセンが接触してセーフティーカー導入となると、状況は一変する。 ここで角田はすぐさまピットに入り、ハードタイヤにスイッチ。これでピットアウト後はメルセデス勢よりも前となった。レース再開後、角田はラップペースの速いルイス・ハミルトンに抜かれてしまったものの、その後はハードタイヤで安定したレースペースを示し、後方ラッセルとの差を少しずつ広げて7番手でフィニッシュチェッカーを受けた。 今季3度目の入賞で獲得ポイントを14まで伸ばし、ドライバーズランキングでもランス・ストロールを抜いて総合10位に浮上している。 マイアミGP決勝では3度目の挑戦で7位初入賞となった角田について、『F1』公式による5人の識者は、パワーランキング20人中2番手の高評価とした。10点満点中8.4点の評点を付け、日本人ドライバーについて、次のように賛辞を贈っている。 「角田裕毅はマイアミのスプリント予選ではSQ2敗退を喫してしまい、週末は劣勢でのスタートとなった。RBのチームメイト、ダニエル・リカルドがスプリント予選で4番グリッドを獲得し、レースでもその位置でフィニッシュした」 「だがそこから形勢が逆転した。角田は予選においてQ3進出を決め（リカルドは予選18番手）グランプリでは見事7位を獲得している」 マイアミGPにおける角田は、セーフティーカー導入により大きくポジションをジャンプアップさせることができたが、トラック上ではルイス・ハミルトンやラッセルら、メルセデス勢と直接的にマッチアップするシーンが目立った。それだけに、上位勢に匹敵する位置で戦い、7位フィニッシュを果たした角田について、パワーランキングで2番手という高い評点となった模様だ。 なお、今回はキャリア110レース目で待望のF1初優勝を果たしたランド・ノリスが9.4でトップ評価となっている。角田と同じく2位タイの8.4点にはオスカー・ピアストリとなった。SCの出動とサインツとの接触によりポジションを下げてしまう結果になったが、オーストラリア人ドライバーの戦いぶりについて、識者は高く評価しているようだ。