寒くて「暖房」を毎日つけています。設定温度を「1度」下げるとどれくらい電気代を節約できますか?
寒さが厳しくなる季節に暖房は欠かせませんが、電気代が気になる方も多いでしょう。実は暖房の設定温度を1度下げるだけで、年間約1650円もの電気代を節約できる可能性があります。また、使用時間やエアコンの効率を工夫すれば、さらなる節約も可能です。 本記事では、暖房の使い方を見直して電気代を節約する方法や、乾燥対策を行って快適で健康的な冬を過ごすためのポイントを紹介します。 ▼「エアコン」の電気代と、灯油ストーブの「灯油代」は1ヶ月でいくらかかる? それぞれの費用を試算
暖房の設定温度を1度下げると年間で約1650円の節約になる可能性がある
経済産業省資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、外気温度が6度のときに2.2キロワットのエアコンの暖房設定温度を21度から20度に設定変更した場合、1日の使用時間が9時間だと仮定すると、年間で53.08キロワットアワーの電力を節約できるとのことです。原油に換算すると13.38リットル、二酸化炭素排出量では25.9キログラムの削減に相当し、電気代を約1650円も抑えられるそうです。
さらに暖房代を節約するための方法
暖房の設定温度を見直すだけでなく、日常的な使い方を工夫すればさらに暖房代を抑えることが可能です。ここでは、暖房の使用時間を短縮する方法や、エアコンの効率を上げるためのポイントを紹介します。 ■1日の使用時間を短くする 暖房の使用時間を1日1時間短縮するだけでも節約につながります。経済産業省資源エネルギー庁によれば、設定温度が20度の状態で暖房を1日1時間短縮すると、年間で40.73キロワットアワーの省エネになるとのことです。原油換算で10.26リットル、二酸化炭素排出量では19.9キログラムの削減に相当します。電気代に換算すると約1260円の節約になるようです。 寝る1時間前に暖房を切って布団の中で湯たんぽを使うなどの工夫をすることで、光熱費を抑えることが可能でしょう。 ■フィルターをこまめに掃除する エアコンのフィルターを月に1回か2回掃除するだけでも、暖房効率がアップし、電気代を節約できる可能性があります。同じく経済産業省資源エネルギー庁によれば、2.2キロワットのエアコンで、フィルターが目詰まりした場合とフィルターを清掃した場合とを比較すると、フィルターを掃除した場合の方が年間で31.95キロワットアワーの電力を抑えられるとのことです。原油換算で8.05リットル、二酸化炭素削減量では15.6キログラムにもなり、電気代は約990円の節約が可能なようです。