2025年初売り商戦"大本命カー"はどれだ!? 狙い目は盟主ダイハツ復活の軽市場!
渡辺 SUV風味の軽でいうと、スズキのハスラーも見逃せません。そもそも現行ハスラーの発売は20年1月ですが、売れ行きは絶好調! 24年1~11月は前年に比べて13%も多い。SUV風味の見た目だけでなく、収納など便利な機能も特盛り。ロングセラーも納得の逸品カーです。 ■初売りの目玉は特価の在庫車 ――今回、軽を扱う販売店の初売りに対する意気込みがスゴかったそうで? 渡辺 鼻息が荒い理由は、大前提として軽自動車は薄利多売な上、限られた市場を奪い合うため、どこもライバルを制し、幸先の良いスタートを切りたいからです。 ――そんな初売りの注目は? 渡辺 いつの時代も初売りの目玉は特価の在庫車です。前述のとおり軽自動車は薄利多売なので車両本体の値引き額が少ない。しかし、在庫車なら感涙必至の好条件が! 好みに合った在庫車があれば狙い目です。販売店に向かう前にホームページなどをチェックして情報収集をしておくと商談もスムーズですよ。 ――商談時の賢い交渉術は? 渡辺 実はディーラーオプションには販売会社の儲けが多く含まれるため、車両本体やメーカーオプションに比べて値引きを拡大させやすい。また下取りに出す愛車があるなら、買い取り店と査定額を競わせましょう。初売りならではのサプライズも!? ――最後に総括を! 渡辺 軽の盟主であるダイハツには初売りをキッカケに元気を取り戻してもらって、スズキやホンダなどと激戦区の軽自動車市場を盛り上げていってほしい。今や軽はニッポンの国民車ですから。 ●渡辺陽一郎 Yoichiro WATANABE カーライフジャーナリスト。自動車専門誌『月刊くるま選び』(アポロ出版)の編集長を10年務めた"クルマ購入の神様"&"令和のご意見番"。執筆媒体多数。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員 撮影/週プレ自動車班 山本佳吾 写真/アフロ 時事通信社