<咲き誇れ!センバツ広陵>選手紹介/1 /広島
3月18日に開幕する第96回選抜高校野球大会に3年連続出場する広陵。4度目の優勝を目指す選手を紹介する。【武市智菜実】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち ◇ピンチに冷静沈着 高尾響投手(2年) ピンチの場面も表情一つ変えずに快投するエース。武器である最速148キロのストレートに加え、キレのある変化球を磨くため、人一倍投げ込んでいる。 6点差を逆転勝ちした昨秋の県大会2回戦や中盤で4失点したが逃げ切った中国地区大会準決勝は「打撃陣に勝たせてもらった」。「チームに恩返ししたい」。フォーム改良のために試行錯誤するうちに自分の投球を見失うこともあったが、「今は迷いはない。気持ちが高ぶった時こそ冷静に投げる」と意気込む。 1年生から「1」を背負ってきたエースだが、人前で発表する時は「緊張する」。 ◇攻守に頼れる主将 只石貫太捕手(2年) 昨秋の県大会では5試合6打点と活躍したが、中国地区大会では不振にあえいだ。「個人の調子がどれだけ悪くても、チームの勝ちを最優先する」。全体を見渡し、誰よりも声を張り上げ優勝に導いた。 1年生からバッテリーを組む相棒の高尾響投手(2年)も「打球速度が飛び抜けていてパワーがある」「一番信頼している捕手」と絶賛する。 スパイク磨きが日課だ。「靴はずっと気張って支えてくれとんのや。感謝しながら磨くんや」。啓発本に登場する関西弁をしゃべる象の神様の教えを実践する。「真面目だけど面白い」と後輩も慕う。