銀座の伝統文化、次世代に発信 小学生が老舗の菓子作り 三井住友銀
三井住友銀行は27日、東京・銀座で子ども向けに体験型ワークショップを開いた。 銀座の歴史や文化を広める狙いで、小学生30人が老舗の職人の指導を受け、和菓子作りなどに挑戦した。 銀座に店を構える「銀座菊廼舎」「銀座松崎煎餅」「木挽町よしや」の職人が指導。あんで若竹を模した和菓子「練り切り」の製法や抹茶の作法を学びながら作り、老舗の味を楽しんだ。小学6年女児(12)は「自分で作った和菓子を食べて身近に感じられた」と笑顔を見せた。 講師を務めた銀座菊廼舎の井田裕二社長は「子どもたちが和菓子に触れる機会が少なくなっているので、体験を通じて文化を記憶に残してもらいたい」と話した。 イベントは子どもの体験格差解消の一環として開いた。三井住友銀行の大萱亮子・社会的価値創造推進部上席推進役は「企業単独でできることは限られる。他との連携を通じて社会課題解決につなげたい」と語った。