【大学生活とお金】バイト代は月3万、司法試験へ猛勉強 食事は年25万円の学食「ミールカード」で
朝8時から夜10時まで法律の勉強
――岡山大学法学部に進学して、よかったと感じるのはどんなことですか。 岡山大学は2020年4月に中四国地域で初めて「法曹コース」(岡山大学では「法曹プログラム」と呼ぶ)を設置しました。選抜を経て、2年次から始まるこのプログラムに所属すると、学部の授業に加えて、法科大学院の教員による未修者向けの授業を受けることができます。また、学部を3年間で早期卒業して、ロースクール(法科大学院)の2年間の既修者コースへ進学するという選択も可能になります。その場合は、従来よりも2~3年早く法曹として活躍できることになります。私は学部4年まで進み、春からいよいよロースクールですが、このプログラムに参加できたことがとてもよかったと思っています。 今、所属しているゼミは民事訴訟法が専門ですが、このゼミの担任が法科大学院の先生で、少しでも早くその先生に学びたくてこのゼミを選びました。私は検察官志望ですが、民事についても学ぶことは大切だと思ったからです。刑事では、事件の真実は何かを追求しますが、民事では紛争の当事者間にとっての真実は何かを求めるのが目的です。そうした感覚を学ぶのは自分にとってプラスになると考えています。 ――司法試験を視野に入れた勉強は、入学時から始まっているのですね。 1日に何時間勉強しているかは計ったことはありませんが、朝8時には大学に来て、夜9~10時までいる毎日です。日中はサークルの部室か、ロースクール1階の自習室で勉強し、空きがない時は図書館に行っています。私の周りも司法試験を目指す友達が自然と集まっているので、一緒に勉強をしています。 ――息抜きなどはしていますか。 読書が好きなので、好きな小説を読んでいる時が息抜きになっています。節約のために古本を買うことも多いのですが、綿矢りささん、西加奈子さん、東野圭吾さんなど、自分が好きな作家の小説は新刊で買っています。 休みの時には友達と旅行にも行きました。岡山県内の蒜山、島根県の出雲大社、大阪府のUSJなどに行きましたし、青春18きっぷを使って青森県も旅しました。 ――帰省はしていますか。 岡山から愛媛県松山市までは高速バス1本で行けるので便利です。片道3時間、約4000円で行けます。春休み、夏休み、年末年始に帰っています。 一人暮らしではほとんど自炊をしませんが、両親が共働きなので、帰省した時は家で食事を作っています。 ――岡山での生活はいかがですか。 岡山大学は岡山駅に近くて便利です。駅周辺にいろんな商業施設もあります。松山もそうなのですが、坂がないので自転車での移動がしやすいのもいいですね。また、岡山は晴れの日も多く、松山より住みやすい印象です。 今年からいよいよロースクール進学で、ますます勉強に励むことになります。将来の夢を目指して頑張っていきたいです。
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