「小説を書いてみたい」小泉今日子さん、心に留め実践する後輩女優の「いつも違う道」
〈最後に、最近好きな本、還暦を過ぎてからの「夢」について語った〉
10年間読書委員をして、「書くために読む」のは意外と苦痛だったようで、しばらく本を読むのが嫌になっていました。でも最近少しずつ、読む習慣が戻ってきています。今は、韓国の小説や詩とかが、なんというか、力強くて好きですね。絶望を絶望のまま、まっすぐ見つめて物語を作ったりするので、それが心にぐっとくる、みたいなところがあります。
私の60歳を過ぎてからの夢を一つ語るとすると、本がいっぱい積んである部屋に3か月ぐらい軟禁されて、本を読むしかないっていう環境に置かれたい。そんなお休みが欲しいと思っています。そして、小説を1冊書いてみたいなって思っています。いつになるか分からないですけども、楽しみに待っていてください。
(小泉今日子さん「逆差別をしないでくださいね」…アイドルだった私は「この程度やれば十分」と言われてきたに続く)
◆こいずみ・きょうこ=1966年生まれ。82年にデビューし、歌手、俳優としてテレビ、映画、舞台、CMなどで活躍。2015年、自身が代表を務める「株式会社明後日(あさって)」を設立し、映画、舞台などのプロデュースも手がける。